Fundamentals / Yui Usui by XYZcollective

*11月14日(日)は有楽町ビル全館停電のため休業いたします。

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この度、巣鴨を拠点とする XYZcollective による碓井ゆいの個展を開催します。

碓井ゆいは、布や手芸材料をはじめとした身近な素材を用いて平面・立体作品を制作します。社会・文化・歴史に対し、女性や労働の視点を中心に様々な角度から読み解き、コンセプトを構築し作品制作を行います。

本展覧会は、碓井ゆいの「gastronomy map」と「ミセス・ワタナベの夢と絶望」という二つのシリーズ作品を中心にして構成されます。「gastronomy map」では、碓井が学生時代に使用していた地理の教科書が参照されています。そこには日本各地のさまざまな郷土料理が地図上に配置されたページがあり、本作品はそういった郷土料理を手芸の技法を用いて製作したテキスタイル作品が展開されます。もう一つの作品は「ミセス・ワタナベの夢と絶望」です。ミセス・ワタナベ(Mrs. Watanabe)とは、日本人の主婦を中心とした女性やサラリーマン投資家という意味を語源として、2000年前後に欧米の報道機関に日本人投資家たちが名づけられた俗称です。「ミセス・ワタナベの夢と絶望」では為替取引と歴史をモティーフとし、パッチワークキルト作品が制作されました。

ぜひご高覧ください。

■展覧会概要
会期:2021年11月9日(火)~11月28日(日)
会場:CADAN 有楽町 (東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル1F)
出展作家:碓井ゆい
営業時間:火~金 11時~19時 / 土、日、祝 11時~17時
定休日:1114日(日)、15日(月)、22日(月)
企画: XYZcollective

碓井ゆい○1980年東京都生まれ、埼玉県在住。これまでの主な個展「ALLNIGHT HAPS 2018 後期「信仰」#1 碓井ゆい」(HAPSオフィス、京都、2018)、「碓井ゆい展」(横浜市民ギャラリーあざみ野 ショーケースギャラリー、神奈川、2017)、「shadow work」(小山市立車屋美術館、栃木県、2016)、「sugar」(XYZ collective、東京、2016)。グループ展「更級日記考―女性たちの、想像の部屋」(市原湖畔美術館、千葉、2019)、「都美セレクション グループ展 2019 彼女たちは叫ぶ、ささやく-ヴァルネラブルな集合体が世界を変える」(東京都美術館、2019)、「VOCA展2018」(上野の森美術館、東京)など。「VOCA展2018」では大賞にあたるVOCA賞を受賞。現在、金沢21世紀美術館で開催している「フェミニズムズ / FEMINISMS」に出展している。

「gastronomy map」 2018 布・糸・カッティングシート 
写真:賀集 東悟
「ミセス・ワタナベの夢と絶望」 2021 衣類・布・額・取っ手・印鑑

CADAN×ISETAN MEN’S : Seasonal Cohabit ~Summer&Autumn~

CADANと伊勢丹新宿店メンズ館の1年間にわたるコラボレーションプロジェクト。第二弾は、違う者同士が平和に一緒に過ごし、生活する、持続可能な多様性を尊重する社会をテーマに「Seasonal Cohabit」と題しました。ファッションの館、新宿伊勢丹メンズ館に、CADANメンバーギャラリーから各シーズン4組のアーティストによるインスタレーションが出現します。

     @cadan_insta

2021年7月21日(水)~11月30日(火)
伊勢丹新宿店メンズ館1F・2F・4F・6F

1階 エントランス、メンズアクセサリー・・・ノリ服部+佐藤研也、齋木克裕(Sprout Curation)
2階 メンズクリエーターズ・・・鬼頭健吾(rin art association)
4階 メンズラグジュアリー・・・濱田泰彰(4649)
6階 メンズコンテンポラリー・・・西太志(FINCH ARTS)

主催:伊勢丹新宿店メンズ館
協力:一般社団法人日本現代美術商協会

1F ノリ服部+佐藤研也、齋木克裕(Sprout Curation)

〜パースペクティブを揺さぶる立体作品による知覚の冒険〜

のり はっとり●1981年生まれ。2005年慶應義塾大学卒業。同年渡英、ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート アンド デザイン卒業。レーザーカッターや光学フィルムを使用するインダストリアル・ペインティングを実践。

さとう けんや●1981年生まれ。2007年東京理科大学大学院を卒業後、オランダで建築とアートのプロジェクトに携わる。2015年studio niko設立。

さいとう かつひろ●1969年生まれ。2004年から2018年までニューヨークで活動。主に写真をメディウムに用いて、イメージにおける表象性と、展示空間のなかでの現前性の関係を問う作品を制作。今回は、2本のペットボトルがお互いの内と外を共有し合う、コンセプチュアルな作品で参加。

2F 鬼頭健吾(rin art association)

鬼頭健吾「active galaxy」(2014) ポストカードスタンド、アクリル板、モーター、鏡

ベルリン時代に住んでいたアパートの窓から外を眺めていると向かいの建物が同じ窓枠であることに気づく。画一的な建物と窓の形、その中に住んでいる人々は多様であるのがカーテンのない窓から垣間見える。

「active galaxy」は、そんな生活の営みの風景を窓から入る光を赤や青や緑といった色にかえ、ベルリンのお土産屋の軒先に置いているポストカードスタンドに刺さるポストカードに見立て絶えず回転し光と多くの色が混ざり合うことで生まれる色々な人々が同じ様に生活し生きていることを表現した作品である。

きとう けんご●1977年生まれ。京都芸術大学大学院教授。2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科油画修了。フラフープやシャンプーボトルなど、工業製品の現代的なカラフルさと、生命体や宇宙を感じさせるような広がりを融合させた作品で、国内外から高い評価を受ける。

4F 濱田泰彰(4649)
濱田泰彰 “Neighbours” (2021) Paint on 3D printed resin and mixed media レジン、ラッカー、3Dプリント 11.3 x 15.2 x 34.9cm (folded)

展示されるドールハウスはアーティストによるCADデータのドローイングをもとに3Dプリンターから出力された素材(またはレーザーカットされた木材)をプラモデルのように組み立てて作られたミニチュアである。備え付けられた車輪と取手は、これらが単なるフィギュアでなく実際にキャリケースまたはドールハウスとして使用できることを示している。モチーフとなっている現実に存在しない仮想のゴシック風の建築物は、作者にとっての反合理主義の象徴として用いられている。

はまだ やすあき●1988年生まれ。2018年に東京芸術大学大学院を修了し、2021年よりウィーン美術アカデミーに在籍。3DプリントやワンボードマイコンなどのDIY技術を用いた大量生産品を模したオリジナルのオブジェを制作し、それらを通して鑑賞者とオブジェが対峙したときの違和感そのものや、鑑賞者の想像力を状況の中に不在であるなにものかに向けさせるような空間それ自体を制作している。

6F 西太志(FINCH ARTS)
Taishi Nishi 西太志「火の妖精と緑の守り人」 2020-2021, 陶土、釉薬、木材、サイズ可変

作品「火の妖精と緑の守り人」について、西は言う。「名前も知らない雑草が道路沿いで綺麗な色の花弁をつけていた。遠くの草原でも似ている花を見つけた。世界で起きている様々な出来事が妖精の姿を借りて現れることを想像してみる。」

にしたいし●1983年生まれ。虚構と現実の境界や匿名性をテーマに、木炭によるドローイングから発展した絵画と黒い陶土による陶作品や衣類に泥を塗り込み、焼成した立体作品も制作している。

COMBINE ! by rin art association

CADAN有楽町は、群馬県高崎市を拠点とするrin art associationの企画による鬼頭健吾、小金沢健人、水戸部七絵、やんツーのグループ展「COMBINE ! 」を開催いたします。ぜひご高覧ください

■展覧会概要
会期:2021年10月19日(火)~11月7日(日)
会場:CADAN 有楽町 (東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル1F)
出展作家:鬼頭健吾、小金沢健人、水戸部七絵、やんツー
営業時間:火~金 11時~19時 / 土、日、祝 11時~17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)
企画:rin art association
アートウィーク東京」(11月4〜7日)に参加します。

「COMBINE !」は、1950 年代初頭、斬新で過激なコラージュの一形式として生まれたコンバ イン・ペインティングを再考し、写真や 3 次元のオブジェクトを組み合わせたこの技法が、いまどのような含意で用いられているのか、現代アーティストの表現動向を探ります。 ラメ、ガラスの破片、ポリエステルの布地をアクリル絵画に組み入れる鬼頭健吾、廃材のネ オン管と木製パネルを混成した新作シリーズを展開する小金沢健人、現物のエレキギターを配 置した等身大のポートレートを描く水戸部七絵、DIY のドローイングマシンで人の手を離れたイメージ生成に取り組むやんツー----。都市空間と絵画をつなぐ 4 人のアーティストが、この技法に新たな解釈を提示しています。

■ART TALK supported by CVJ
参加作家の鬼頭健吾氏とやんツー氏によるアーティストトークを行います。ナビゲーターに「アサクサ」を主宰するキュレーター大坂紘一郎氏をお迎えして、展覧会テーマである「コンバイン」の視点から各氏の制作や表現についてお話しいただきます。展覧会と合わせてぜひご高覧ください。
日時:10月30日(土)17:00-18:00
出演:鬼頭健吾、やんツー(本展参加アーティスト)、大坂紘一郎(キュレーター)
会場:CADAN有楽町
参加無料、予約優先(15名)
Peatixからご予約ください。https://cadanarttalkrinartassociation.peatix.com
*@cadan_instaからインスタライブ配信あり

鬼頭 健吾 Kengo KITO

「big rip」2020年 153 x 112 x 42 cm, アクリル、グリッター、ガラス、スプレー、真鍮、アルミ、布、カンヴァス

1977 年愛知県生まれ、群馬県高崎市在住。2003 年、京都市立芸術大学大学院美術研究 科油画専攻修了、京都造形芸術大学教授。フラフープやシャンプーボトルなど、工業製品 の現代的なカラフルさと、生命体や宇宙を感じさせるような広がりを融合させた作品で、 国内外から高い評価を受ける。2008 – 09 年、五島記念文化財団の助成を受けニューヨー クに滞在。2010 年、文化庁新進芸術家海外研修員としてドイツ、ベルリンに渡る。主な 展覧会に「ベリー ベリー ヒューマン」(豊田市美術館、2005)、「六本木クロッシング2 0 0 7 : 未 来 へ の 脈 動 」( 森 美 術 館 、 2 0 0 7 – 0 8 )、「 M o n o – n o – A w a r e 」( エ ル ミ タ ー ジ ュ 美 術館、2013-2014)、「Full Lightness」(京都市京セラ美術館、2020)など。

 

 

小金沢 健人 Takehito KOGANEZAWA

「Red Star」2021年 24 × 7 × 19 cm, ネオン

1974 年東京生まれ。武蔵野美術大学で映像を学び、在学中よりビデオによる映像作品の 発表を始めた。1999 年よりベルリンに拠点を移し、アメリカ、ブラジル、インド、オー ストラリア、ギリシャなど世界各国で作品を発表、その独特の映像表現は高い評価を獲得 した。その後、次第にドローイング、パフォーマンス、インスタレーションと表現領域を 広げ、多彩で複合的な作品群と旺盛な制作活動に裏づけされた多才なアーティストとして 知られている。国内では、「Dancing In Your Head」(資生堂ギャラリー、2004)、「あれ とこれのあいだ」(神奈川県民ホールギャラリー、2008)、「動物的」(丸亀市猪熊弦一郎 現代美術館、2009)など多数の個展を開催。2018 年開催の「Asian Art Award 2018」で は大賞を受賞。

 

水戸部 七絵 Nanae MITOBE

「Hey Google ! Get rid of my fat photos from ! 」2021年, 115 x 85 cm, リネン、ギター、油彩、木製パネル

神奈川県生まれ。千葉を拠点に活動。2021 年から東京藝術大学大学院美術研究科絵画専 攻油画に在籍、画家 小林正人に師事する。初期ではマイケル・ジャクソンなどの著名人や ポップ・アイコンを描いた作品を制作。これまでの展示に、4 メートル近くの大作 1 点の みを展示した「APMoA Project, ARCH vol.18 DEPTH – Dynamite Pigment -」(愛知県 美術館、2016)、「千一億光年トンネル」(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション、2017)「 – Inside the Collector’s Vault,vol.1- 解き放たれたコレクション展」(WHAT、2020)、 2020 年度第 3 期コレクション展「私は生まれなおしている─令和 2 年度新収蔵作品を 中心に─」(愛知県美術館、2020)、「ホルベイン・スカラシップ成果展」(佐藤美術館、 2020)などがある。「千代田芸術祭 2011」O JUN 賞、「VOCA 展 2021」奨励賞を受賞。

 

やんツー yang02

「Image for Degrowth – Slow Mini4WD and Old GPU」2021年, 162 x 130 x 8 cm ミニ四駆、マイクロコントローラー、モータードライバー、スイッチ、GPU、木、プラスチック(PLA)、スプレー、カンヴァス

1984 年神奈川県生まれ。2009 年多摩美術大学大学院デザイン専攻情報デザイン研究領 域修了。セグウェイが作品鑑賞するインスタレーションや、機械学習プログラムを導入し たドローイングマシーンなど、人間の行為を情報技術が代替する自律型の装置を作品とし て制作。デジタルメディアを基盤に、人間の身体性や表現の主体性を問う。菅野創との 共同作品《SENSELESS DRAWING BOT》で、第 15 回文化庁メディア芸術祭アート部 門新人賞(2012)を、同じく《アバターズ》で第 21 回優秀賞(2018)を受賞した。主 な展示に、あいちトリエンナーレ 2016(愛知県美術館、2016)、「Vanishing Mesh」(山 口情報芸術センター[YCAM]、2017)、「DOMANI・明日展」(国立新美術館、2018)、 2 人展「Art Meets 06」(アーツ前橋、2019)など。

石塚源太 + 西條茜 by ARTCOURT Gallery

CADAN有楽町は、大阪・桜ノ宮を拠点とするARTCOURT Galleryの企画による石塚源太 + 西條茜の二人展を開催いたします。石塚は漆、西條は陶の新作を発表します。ぜひご高覧ください。

■展覧会概要
会期:2021年9月29日(水)~10月17日(日)
会場:CADAN 有楽町 (東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル1F)
出展作家:石塚源太 、 西條茜
営業時間:火~金 11時~19時 / 土、日、祝 11時~17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)
企画:ARTCOURT Gallery

■ART TALK supported by CVJ
日時:10月17日(日)11:00-11:30
出演:石塚源太、西條茜
会場:CADAN有楽町
参加無料、予約優先(15名)
Peatixからご予約ください。https://cadanarttalkartcourtgallery.peatix.com/view
*@cadan_instaからインスタライブも配信します。

漆と陶、それぞれの素材技法のうえに、自身の身体感覚を重ねあわせた造形表現で注目を集める作家、石塚源太(b.1982)と西條茜(b.1989)の新作 展をCADAN有楽町にて開催します。両者はともに京都を拠点に活動し、2019年には金沢で開催された世界工芸トリエンナーレの企画展「越境す る工芸」に出品、また数々の賞を受賞するなど、工芸と現代美術をクロスオーバーする新鋭として、今後の展開にさらなる期待が寄せられています。 緩やかな曲面フォルムにみずみずしい質感をまとう二人の作品は、その表面から内部への意識を誘い込みます。内側からランダムに膨張する凹凸 のかたち、穴の奥へと続く空洞のゆくえ、素地に映り込む陰影の重なり、身体と内部共鳴し空間に轟く音など、素材とそこから喚起されるイメージを 二人はそれぞれの作品に落とし込みながら制作しています。石塚は漆という素材を起点に現象と思考を重ね合わせ、西條は陶の構造プロセスへの 批評をポジティブに物語化することで、さまざまな感触で表面と内部、作品と空間を一つに繋ぎ、造形を媒介に生まれる人と人、人とモノとの新たな 関係性に大きな関心を寄せています。 本展では、ミステリアスに人々を引き寄せる二人の作品世界を身体になぞらえ、「皮膜と内臓」をキーワードに新作の数々をご紹介します。私たちの 日常や身体とも照らし合わせながら、また五感で味わうように、作品との対話をお楽しみください。

石塚源太

石塚源太《感触の表裏 (on wall) #6》2021
漆、麻布 乾漆技法|137x98x52 cm

1982 京都府生まれ
2006 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA、ロンドン) 交換留学
2008 京都市立芸術大学大学院 美術研究科修士課程 工芸専攻漆工 修了
2019 京都市芸術新人賞 受賞
|主な個展|
2019 「多相皮膜」アートコートギャラリー、大阪 [’11]
2018 「Membrane」Erskine, Hall & Coe、ロンドン、イギリス
2017 「相対手考」アートスペース虹、京都 [’15, ’13, ’10, ’09, ’07 ]
|グループ展|
2021 「根の力」大阪日本民藝館、大阪
2020 「Small works and great artist」Erskine, Hall & Coe、ロンドン、イギリス
2019 「越境する工芸」金沢21世紀美術館、石川
「LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2019」<グランプリ> 草月会館、東京
「ACG Villa Kyoto Vol.002 袴田京太朗 x 石塚源太」ACG Villa Kyoto、京都
2018 「現代漆芸」金沢市立安江金箔工芸館、石川
2017 「HARD BODIES」ミネアポリス美術館、アメリカ
「オープンシアター2017」KAAT神奈川芸術劇場、神奈川
2016 「リフレクション」岐阜県現代陶芸美術館、岐阜
「美の予感 2016-啓蟄-」高島屋美術画廊(日本橋 /大阪/京都/新宿/名古屋/横浜 巡回)
2015 「オノミチ・ランデブー」尾道市立美術館、広島
「琳派400年記念 新鋭選抜展」京都文化博物館、京都 [’14]
2014 「現代美術工芸の新しい地平 PartI漆と陶-素材を超えて」渋谷ヒカリエ8/CUBE 1,2,3、東京
2011 「VOCA展2011」上野の森美術館、東京 2008 「アートコートフロンティア♯6」アートコートギャラリー、大阪
|パブリックコレクション|
ミネアポリス美術館(アメリカ)、ヴィクトリア&アルバート博物館(イギリス)、京都市美術館(京都)

西條茜

西條茜《沈黙と誘惑》2021, 陶, 56x65x45 cm

1989 兵庫県生まれ
2013 ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA、ロンドン) 交換留学
2014 京都市立芸術大学大学院 美術研究科修士課程 工芸専攻陶磁器分野 修了
2020 京都市芸術文化特別奨励者

|主な個展|
2021 「胎内茶会」京都市営地下鉄醍醐車庫、京都
2019 「タブーの室礼」ワコールスタディホール、京都
2018 「Grotta/胎内の孤独」同時代ギャラリー、京都
2017 「Folly」アートスペース虹、京都 [’15]

|グループ展|
2021 「Lost in Translation」京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、京都)*TOBOEとして参加    「闇をまなざし、光にふれる」アートコートギャラリー、大阪
2020「以美為用展〈陶芸〉~明日へのとびらII~」高島屋、京都
2019 「越境する工芸」金沢21世紀美術館、石川
「Kyoto Art for Tomorrow-京都府新鋭選抜展2019」京都文化博物館、京都 [’17]
2018 「ニューミューテーション-変・進・深化」京都芸術センター、京都
2017 「Ascending Art Annual Vol.1すがたかたち「- らしさ」とわたしの想像力-」スパイラル、東京
「Test Case XI」European Ceramic Workcenter、オランダ
2016「六甲ミーツアート芸術散歩2016」<彫刻の森美術館賞> 六甲山牧場、兵庫

西野康造 ‐宙を想う‐ by Gallery Yamaki Fine Art

CADAN有楽町では、神戸を拠点とするギャラリーヤマキファインアートの企画による「西野康造 ‐宙を想う‐」展を開催いたします。
西野康造(1951-)はチタンを主たる素材とし、複雑な力学構造を有する繊細かつ躍動感ある彫刻を制作しています。ニューヨークの4ワールドトレードセンタービル(2013)をはじめ、国内外の数々の主要建設に作品が設置され、野内外での広大な空間展示を手掛けてきた西野は、本展ではギャラリーという均一かつ制約された時空間を舞台に、宇宙に対する畏敬の念を新たな形で表現します。

■展覧会概要
会期:2021年9月7日(火)〜9月26日(日)
会場:CADAN 有楽町 (東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル1F)
出展作家:西野康造
営業時間:火~金 11時~19時 / 土、日、祝 11時~17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)
企画:Gallery Yamaki Fine Art

■ART TALK supported by CVJ
展覧会初日に収録したインタビュー
(聞き手:ギャラリーヤマキファインアート)

■作者略歴

西野康造 「風になるとき」

1951 尼崎市に生まれる
1977 京都市立芸術大学彫刻専攻科修了
1978 欧州、北アフリカ、中近東、アジア各国の遺跡等を訪問

主な個展
1986 ギャラリー16(京都)
1992 スパイラルガーデン(東京)’97、’04
1997 富山市民プラザ(富山)
2000 INAXギャラリー(東京)
2004 アートコートギャラリー(大阪)
2011 本郷新記念札幌彫刻美術館(北海道)
2014 LIXIL ギャラリー(東京)
2014 アートコートギャラリー(大阪)
2019 Gallery Yamaki Fine Art(兵庫)

西野康造 「風になるとき」

主なグループ展
1989 せとだビエンナーレ3人の選んだ3つのアートワーク(’89海と島の博覧会 広島瀬戸田会場)
1992 東京アートエキスポ特別企画展(晴海国際見本市会場 東京)
1992 都市の指標 現代彫刻と環境展(日本橋高島屋 東京)
1996 アートは楽しい7 IN/OUT(ハラミュージアムアーク 群馬)
2000 越後妻有アートトリエンナーレ2000(新潟)
2001 KIMPO国際野外彫刻展(韓国)
2005 現代日本彫刻展(宇部市野外彫刻美術館 山口)’07
2008 Sculpture by the Sea(オーストラリア)
2009 Sculpture by the Sea(デンマーク)
2012 Reactivation 第9回上海ビエンナーレ(中国)
2015 ART TAIPEI(台湾)
2015 第27回京都美術文化賞受賞記念展(京都文化博物館)
2017 神戸開港150年記念 港都KOBE芸術祭

主な受賞暦
1990 小田原城野外彫刻展 大賞受賞
1995 AACA賞 特別賞受賞
1997 第17回現代日本彫刻展 毎日新聞社賞受賞
2001 中原悌次郎賞 優秀賞受賞
2002 長野市彫刻賞受賞
2011 第14回本郷新賞受賞
2014 第27回京都美術文化賞受賞
2019 京都文化功労者

I am here by WAITINGROOM

CADAN有楽町は、東京都文京区を拠点とするWAITINGROOMの企画により、浦川大志・エキソニモ・小林健太・やんツーによるグループ展『I am here』を開催いたします。東京ではほぼ初めて、NFT作品(エキソニモ)を実空間に展示し販売する試みを行います。

■展覧会概要
会期:2021年8月17日(火)~9月5日(日)
会場:CADAN 有楽町 (東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル1F)
出展作家:浦川 大志、エキソニモ、小林 健太、やんツー
営業時間:火~金 11時~19時 / 土、日、祝 11時~17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)
企画:WAITINGROOM
協力:rin art association

■展覧会について
スマートフォンを通して取得した情報や身体感覚をもとに、デジタル的な筆致で絵画作品を制作する浦川大志。ネットワーク世界と実世界を柔軟に横断しながら、多岐に渡る活動を行うエキソニモ。撮影した写真に大胆なデジタル加工を施し、写真を軸に現代における美的感覚を示唆する小林健太。表現にまつわる様々な行為を、人間に代わり、自律型の装置が行なう作品を多く制作しているやんツー。インターネットやデジタルテクノロジーが不可分な方法で制作を行っている4名のアーティストによるグループ展です。

展覧会タイトルの『I am here』は、本展にも出品されているエキソニモによるNFT作品《Crypto Poetry》シリーズの第1作目から取られています。複製が容易であるデジタルアート作品に唯一性を担保することを可能にしたNFTをはじめ、情報通信技術の進歩は、美術はもちろんのこと、我々の日常生活にも多大な影響を与えています。コロナ渦により、オンライン空間が格段に身近になった現在においても、展覧会に足を運び、作品を目の前にすることは、バーチャルで作品を「見る」こととは全く違った感覚を思い出させるでしょう。4組それぞれの手法で現実世界に持ち込まれた作品を、ぜひ目の前でご高覧ください。

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■ART TALK supported by CVJ
本展関連企画として、出展作家によるオンラインアーティストトークを行います。
トークの模様はCADAN Official YouTubeでも配信いたします。
配信当日は、こちらのURLからお楽しみください。
https://youtu.be/X9CsQFoejf0

「I am here by WAITINGROOM ARTIST TALK」
日時:2021年9月4日(土)10:00-(約1時間程度)
出演:浦川大志、エキソニモ(千房けん輔・赤岩やえ)、小林健太、やんツー(出展作家)
司会:芦川朋子(WAITINGROOM ディレクター)
会場:オンライン(CADAN Official YouTubeにて配信)

本展では、東京でほぼ初めて、NFT作品を実空間に展示・販売する試みを行っています。インターネットやデジタル技術と不可分な方法で作品を制作・発表している世代の異なった出展作家が集まり、各作家による展示作品の紹介や、NFTについてどのように考えているのか意見交換を行います。

複製が容易なデジタルアート作品に唯一性を担保することを可能にしたNFTは、アート業界で大きな話題となっています。作家やコレクターをはじめとする多くの関係者が高い関心を寄せていますが、国内での展示・販売例はまだまだ少ないのが現状です。NFT作品を実際に制作・販売しているエキソニモを始め、出展作家それぞれの活動や関心をベースに、NFTについて作家本人の言葉で聞くことのできる貴重な機会となります。

お見逃しなきよう、ぜひご覧ください。

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■作家略歴
浦川大志|Taishi URAKAWA
1994年福岡県生まれ。2013年に九州産業大学芸術学部美術学科を卒業。現在は福岡県を拠点に活動中。浦川大志は、スマートフォンを通して取得した情報や身体感覚をもとに、デジタル的な筆致を特徴とする絵画作品を制作しているアーティストです。その制作方法は、画像検索やSNSを使って集めた画像やイラストを、自身が撮影した写真と組み合わせて「風景画」として構築するというものであり、本展への出品作品も同様の方法で制作されています。近年の展覧会に、2021年グループ展『遷移する風景♡』(福岡・東京・京都巡回展)、グループ展『まなざしのカタチ.02』(WAITINGROOM、東京)、2019年グループ展『浦川大志&名もなき実昌 二人展「終わるまで終わらないよ」』(熊本市現代美術館、熊本)、2018年グループ展『新しい平面の作家その一部コア ――梅沢和木、浦川大志、百頭たけし』(ゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエ、東京)、グループ展『VOCA展2018』(上野の森美術館、東京)にて大原美術館賞受賞、2016年個展『個展』(ギャラリーおいし、福岡)、2015年個展『現れては消えるもの』(Gallery門馬&ANNEX、北海道)などが挙げられます。

《鍾乳洞(ipeg)》2021年、パネルに綿布、ジェッソ、アクリル、910 x 512 mm

エキソニモ|exonemo
千房けん輔と赤岩やえによるアートユニット。1996年にインターネット上で活動を開始。2000年から実空間でのインスタレーションやパフォーマンス、イベントオーガナイズ等へ活動を広げ、2015年からはニューヨークを拠点に活動中。本展では、無限に繰り返されるQRコードを読み込むことで詩が表れるNFT作品《Crypto Poetry》シリーズを会場に展示/販売いたします。NFTでの制作・販売を積極的に取り入れた本作は、オンライン空間と現実空間を軽やかに行き来するエキソニモならではの作品といえるでしょう。本展で展示するスクエア型モニターが付随した限定バージョンは、まるでQRコードが実空間に突如出現したかのような効果をもたらします。なお、CADAN有楽町では初めてのNFT作品の販売となります。近年の展覧会として、2021年個展『エキソニモ UN-DEAD-LINK アン・デッド・リンク[インターネットアートへの再接続]』(東京都写真美術館、東京)にて令和2年度(第71回)芸術選奨 美術部門 文部科学大臣新人賞を受賞、2019年グループ展『あいちトリエンナーレ2019』(愛知県美術館、愛知)、2018年グループ展『ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて』(水戸芸術館、茨城)、『メディアアートの輪廻転生』(山口情報芸術センター[YCAM]、山口)などが挙げられます。2021年には、大林財団の助成制度「都市のヴィジョン – Obayashi Foundation Research Program」第3回のアーティストに選出されました。

《Crypto Poetry #1》2021年、NFT作品、1080 x 1080 pixels、54 seconds (seamless loop) *参考作品

小林健太|Kenta COBAYASHI
1992年神奈川県生まれ。2016年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域を卒業。現在は東京都と湘南を拠点に活動中。本展では、代表的な写真作品と同様に、大胆なデジタル加工が施され、画面を大きく歪める手法で制作された、映像作品を発表します。近年の展覧会に、2021年グループ展『まなざしのカタチ.02』(WAITINGROOM、東京)、2020年個展『Live in Fluctuations』(Little Big Man Gallery、アメリカ)、2019年個展『The Magician’s Nephew』(rin art association、群馬)、2018年グループ展『ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて』(水戸芸術館、茨城)、2017年個展『自動車昆虫論/美とはなにか』(G/P gallery、東京)、2016年グループ展『GIVE ME YESTERDAY』(フォンダンツィーネ・プラダ・ミラン・オッサヴァトリオ、ミラノ・イタリア)などが挙げられます。 2019年には、マーク・ウェストン率いるダンヒル、2020年春夏コレクションとのコラボレーション、またヴァージル・アブロー率いるルイ・ヴィトン、メンズ秋冬コレクション2019のキャンペーンイメージを手がけました。2021年9月にANBTokyo(六本木)にて個展「#smudge 」を開催予定。

《New York City #smudge #video》2016年、ビデオスチル

やんツー|yang02
1984年神奈川県生まれ。2009年に多摩美術大学大学院デザイン専攻情報デザイン研究領域を修了。京都精華大学教員。表現する主体として自律的に振る舞う自作のドローイング装置を多く制作しているやんツーは、本展においても、過剰に神格化された「作家」という存在や、表現の主体性を問うような装置とドローイング作品を展示いたします。近年の展覧会に、2019年個展『_prayground』(rin art association、群馬)、グループ展『Art Meets 06 門馬美喜/やんツー』(アーツ前橋、群馬)、2018年グループ展「第20回 DOMANI・明日展」(国立新美術館、東京)、2017年グループ展「Vanishing Mesh」(山口情報芸術センター[YCAM]、山口)、2016年個展「Examples」(CLEAR EDITION & GALLERY、東京)、グループ展「あいちトリエンナーレ2016」(愛知県美術館、愛知)などが挙げられます。2013年、文化庁新進芸術家海外研修制度により、バルセロナとベルリンに滞在。2011年、第15回文化庁メディア芸術祭 アート部門にて新人賞を受賞。2018年には、第21回文化庁メディア芸術祭 アート部門にて優秀賞を受賞しています。(共に菅野創との共作)協力:rin art association


《Cargo Cult in Cargo No.2》2019年、ミクストメディア、955×990×1980 mm 共同制作:石毛健太

日野田崇「膨らむ手色形楽」 by imura art gallery

Image:《悪は真面目で凡庸》"Evil is Earnest and Commonplace", 2021, ceramic/セラミック, 32x74x28cm 
撮影:福永一夫/Kazuo Fukunaga

CADAN有楽町は、京都を拠点にするimura art galleryによる日野田崇個展「膨らむ手色形楽」を開催いたします。どうぞご高覧ください。

■展覧会概要
会期:2021年7月27日(火)~8月15日(日)
会場:CADAN 有楽町 (東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル1F)
出展作家:日野田崇
営業時間:火~金 11時~19時 / 土、日、祝 11時~17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)
企画:imura art gallery

■展覧会について
「手色形楽」という言葉は、美術や工芸とはことなる日野田独自の概念で、作家にとっての色やかたちそのものの価値をもう一度見つめようという試みです。今回の個展では、この概念に基づいて制作された新作4点と近作を、カッティングシートで装飾された空間に発展・拡張して展示いたします。
素材に土を用いた陶芸という形式をとりながら、独特な有機的フォルムと、そこに描かれる二次元表現からなる作品は、唯一無二の存在感を放ちます。
日野田は、色やかたちに作品を観る者との意思疎通の可能性を感じていると言います。色とかたちは本来、伝達手段であり、言語という方法に囚われずに伝えられるものがあるのではないでしょうか。会場の作品群から、作家のことばを感じとっていただければと思います。

■ART TALK supported by CVJ
日時:8月15日(日)11:00-11:30
出演:日野田崇
CADAN有楽町からインスタライブ配信

《距離》 “The Distance” 2021, ceramic/セラミック, 15,5x22x8.5cm 撮影:福永一夫/Kazuo Fukunaga

日野田 崇 (ひのだ たかし)
1968 兵庫県生まれ
1991 大阪芸術大学芸術学部工芸学科陶芸コース卒業 2002- 京都嵯峨芸術大学短期大学部 専任講師
2007 京都嵯峨芸術大学 芸術学部 准教授
2019 嵯峨芸術大学(旧:京都嵯峨芸術大学) 教授
◆主な個展
現在 京田辺市に在住、制作する
2011 「新しい筋肉」イムラアートギャラリー京都、イムラアートギャラリー東京
2012 「老い松と保守の病-Old Pine,Conservatism-」ガレリア・フィナルテ(名古屋)
2013 「音のない声」ドラド・ビーチ、プエルト・リコ(Fist Art Foundation Presents),
「僕のものだった世界」エルサ・アート・ギャラリー(台北、台湾)
2014 「渦の中で渦巻く渦の中に見える渦の中の塵」イムラアートギャラリー京都
2015 「日野田崇 – 陶芸」アリアナ美術館(ジュネーヴ、スイス)
2016 「世界の陰」エルサ・アート・ギャラリー(台北、台湾)
2017 「空気の民」イムラアートギャラリー(京都)
2018 「世界を肯定する」ガレリア・フィナルテ(名古屋) 2019-20「手と色形楽」イムラアートギャラリー(京都) 2020 「吼える手色形楽」ガレリア・フィナルテ(名古屋)
◆主なグループ展
2011 「New Millennium Japanese Ceramics: Rejecting Labels & Embracing Clay」 Northern Clay Cente(r ミネアポリス、アメリカ)
2012 「Fairytales, Fantasy, and Fear」Mnit Museum Craft+Design(アメリカ)
2013 「Yamato Dynamics」Gillman Barrack(s シンガポール)
「連続体をつくりあげる 現代工芸の再考」(アリゾナ州大学美術館/アメリカ、2014年秋にかけて全米5カ所をツアー)
2014 「第9回パラミタ陶芸大賞展」(パラミタミュージアム/三重県)
2015 「実在する土」第18回シャトルー国際陶芸ビエンナーレ(シャトルー、フランス), 六甲ミーツ・アート芸術散歩2015(神戸),
2015-16「Takashi Hinoda et Hadrien Dussoix」In Situ Gallerie(モルジュ、スイス)
2016 「Very Addictive」銀川現代美術館(中国)「, Rencontre – いま、ここで、出会う<交差する現代陶芸コレクション>」
兵庫陶芸美術館(篠山)
2016-17「Ways of Clay 未来への視点 第4回ジャカルタ現代陶芸ビエンナーレ」
インドネシア国立ギャラリー(ジャカルタ、インドネシア)
2017 「Autour du Japon VI」19 Paule Fort, Paris, France
2019 「Sodeisha – Connected to Australia」ニューカッスル・アート・ギャラリー(オーストラリア) 2021 「タイル考~陶芸の視座より」多治見市モザイクタイルミュージアム(岐阜)
「GENERATIVE – アウト オブ ダークネス」オンラインエキシビション
◆受賞歴
1992 朝日陶芸展 朝日陶芸秀作賞受賞
1993 陶芸ビエンナーレ 特別賞(富士カントリー賞)受賞 、花の器ビエンナーレ(草月美術館 東京) 佳作賞受賞 1994 The 14 th Biennale Internationale de Ceramique d’art 1994(ヴァロリス国際陶芸ビエンナーレ /
Prix de la Chambre Syndicale des Ceramiste(s 陶芸家協会賞)受賞 、朝日陶芸展 新人陶芸賞受賞 1995 日本陶芸展 文部大臣賞受賞
1998 朝日陶芸展 陶芸奨励賞受賞
2001 朝日陶芸展 奨励賞受賞
2010 平成21年度京都府文化奨励賞受賞
◆パブリックコレクション
土岐市、ヴァロリス美術館(フランス)、滋賀県立陶芸の森 創作研修館(信楽町)、兵庫陶芸美術館(篠山)、
Chateau Musee/Vallauris,France)
世界のタイル博物館(常滑市)、国立国際美術館(大阪)、ジェームズ・ウォレス・アーツ・トラスト(ニュージーランド)、 アリゾナ州立大学美術館(アメリカ)、ミント工芸+デザイン美術館(ノース・キャロライナ/アメリカ)、 アリアナ美術館(ジュネーヴ/スイス)、岐阜県現代陶芸美術館、ニューカッスル・アート・ギャラリー(ニューカッスル/オーストラリア)

CADAN × ISETAN ART GALLERY 具象 Figuration

伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー
2021年7月21日(水) ~ 2021年8月3日(火)
最終日午後6時終了
営業時間:こちらをご参照ください

小西紀行(ANOMALY)
佐々木健(青山 | 目黒)
石井海音(イムラアートギャラリー)
村瀬恭子(タカ・イシイギャラリー)
工藤麻紀子(小山登美夫ギャラリー)
榎本耕一(TARO NASU)
加賀美健(MISAKO & ROSEN )
小沢剛(MISA SHIN GALLERY)
鍵 豪 (Gallery OUT of PLACE)
荒井理行(STANDING PINE)
瀧本光國(東京画廊 +BTAP)
笠井麻衣子(Yuka Tsuruno Gallery)
生島国宣(ギャラリー ヤマキファインアート)
谷本真理 (FINCH ARTS)
ローマン・カディロン(Gallery 38)
井上光太郎(KOKI ARTS)
大田黒衣美(KAYOKOYUKI)
鹿野震一郎(S.O.C Satoko Oe Contemporary)
吉野もも(rin art association)
尾崎諒(Sprout Curation )
近藤正勝(THE CLUB )
中野浩二(XYZ collective)
二艘木洋行(Talion Gallery )

TRILLUSION by Sprout Curation

CADAN有楽町は、東京、神楽坂を拠点にするSprout Curationによる3人展「TRILLUSION」を開催いたします。約15点の作品で構成される予定です。どうぞご高覧ください。

■展覧会概要
会期:2021年7月7日(水)~7月25日(日)
会場:CADAN 有楽町 (東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル1F)
出展作家:大塚聡、齋木克裕、ノリ服部
営業時間:火~金 11時~19時 / 土、日、祝 11時~17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)
企画:Sprout Curation

■展覧会について
大塚聡、齋木克裕、ノリ服部という3人のアーティストによるグループ展です。タイトルは「TRILLUSION」。tri=3つの+イリュージョンでもあり、trill(さえずる)や兆など多数の含意もあります。大塚聡は特殊ガラスにLEDダイオードの光源が無限にフィードバックする作品を中心に、齋木克裕はパースペクティブを揺さぶるペインティングと立体作品、ノリ服部は人気のダイクロイック・フィルムを使った幻惑的なペインティングと、それぞれ三者三様に、反射、透過、そしてパースペクティブなどを巡る知覚の冒険を試みます。

■ART TALK supported by CVJ
日時:7月8日(木)18:30~19:15
出演:大塚聡、齋木克裕、ノリ服部(本展出展作家)
司会:志賀良和(Sprout Curation)
場所:CADAN有楽町
ご予約はこちらから
http://ptix.at/XbGDGX

大塚聡|Satoshi OTSUKA
fragment of lightシリーズより部分

●大塚聡| Satoshi OTSUKA
1970年福島県生まれ。1994年多摩美術大学美術学部卒業。写真、映像、インスタレーションなどのメディアを用いた作品を制作。主な個展として2020年「STEREO LANDSCAPE」スプラウト・キュレーション/東京、2017 年「Untitled–Seeing Time」ample gallery/東京、2016年「残光 – Afterglow 」Maki Fine Arts /東京、2009年「Fragment」旧小林秀雄邸 /鎌倉等。グループ展に,2020年「隣り合う片腕 The Traced Line」遊工房アートスペース/東京、2019年「引込線/放射線」所沢、2019年「媒質としてのアンビエント」スプラウト・キュレーション/東京、「夢で会いましょう」スプラウト・キュレーション/東京、2010年」瀬戸内国際芸術祭」福武ハウス/瀬戸内、2002年「The ESSENTIAL」千葉市美術館他多数。

 

齋木克裕|Katsuhiro SAIKI
Intersectionシリーズより

●齋木克裕|Katsuhiro SAIKI
1969 年東京生まれ。1992 年に創形美術学校で絵画を専攻したのち、1996 年に東京綜合写真専門学校を卒業。主に写真をメディウムに用いて、イメージにおける表象性と、展示空間のなかでの現前性の関係を問う作品を制作。2002年アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成でMoMA PS1(ニューヨーク)のインターナショナル・スタジオ・プログラムに参加、2004年文化庁新進芸術家の海外研修。以後2018年までニューヨークで活動。主な個展に2018年「朝食の前に夢を語るように」スプラウト・キュレーション/東京、「Non Architectural Photographs」 ギャラリー・ミュゼ/東京、グループ展に、2021年「A HAPPY NEW WORLD」スプラウト・キュレーション/東京、2016年「New Intimacies」XYZ Collective/東京、「囚われ、脱獄」 SUNDAY/東京など内外で多数。また2017 年に哲学者ボリス・グロイス『アート・パワー』を共訳、同招聘プロジェクトとシンポジウムの企画を行う。

 

ノリ服部|Nori HATTORI
Crescendoシリーズより

●ノリ服部|Nori HATTORI
1981 年岐阜県生まれ。2005 年慶應義塾大学卒業。同年渡英、ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート アンド デザイン卒業。レーザーカッターや光学フィルムを使用するインダストリアル・ペインティングを実践。主な個展に2019年「境界とアクセス」、2018年「Draped Correctness」、2014年「Temporary Correctness」。またグループ展2021年「A HAPPY NEW WORLD」、2019年「媒質としてのアンビエント」、2016年「AKZIDENZ」、2015年「NEW BALANCE」(いずれもスプラウト・キュレーション/東京)など。

CADAN×ISETAN MEN’S : Seasonal Cohabit ~Spring&Summer~

CADANと伊勢丹新宿店メンズ館の1年間にわたるコラボレーションプロジェクトの第二弾が始まります。違う者同士が、平和に一緒に過ごす、暮らすといった意味を込め、持続可能な多様性を尊重する社会を想う造語「Seasonal Cohabit」がシリーズテーマです。ファッションの館、新宿伊勢丹メンズ館に、CADANメンバーギャラリーから4組のアーティストによるインスタレーションが出現します。

     @cadan_insta

2021年3月31日(水)~7月20日(火)
伊勢丹新宿店メンズ館1F・2F・4F・6F

1階 エントランス、メンズアクセサリー・・・山本桂輔(所属ギャラリー:小山登美夫ギャラリー)
2階 メンズクリエーターズ・・・温田山(温田庭子+山下拓也)(所属ギャラリー:TALION GALLERY)
4階 メンズラグジュアリー・・・末永史尚(所属ギャラリー:Maki Fine Arts)
6階 メンズコンテンポラリー・・・石塚隆則(所属ギャラリー:nca|nichido contemporary art)

主催:伊勢丹新宿店メンズ館
協力:一般社団法人日本現代美術商協会

1F 山本桂輔(所属ギャラリー:小山登美夫ギャラリー)

〜かつて別の用途で使われていた道具を擬人化することで開いた新境地〜

山本桂輔は彫刻と絵画の2つの表現方法を横断しながら制作を行ってきたが、2012年、山本は拾った古道具等に部材を加えたり、彫刻を施した作品を発表する。かつて別の用途で使われていた道具をなにかに見立てる、擬人化することは、日本人にとって馴染み深く、ある種のフォークな感覚は作者の新たな展開を感じさせる。

山本桂輔『屁泥山』(2015)165×132.5×111cm、abandoned tools, oil and oilstain on wood
やまもと けいすけ●1979年 東京生まれ。2001年に東京造形大学彫刻科を卒業後、同大学研究生として2003年まで在籍。2018年東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。現在、神奈川を拠点に制作活動を行っている。作品は国立国際美術館や海外の個人コレクションなどに収蔵されている。

 

2F 温田山(温田庭子+山下拓也)(所属ギャラリー:TALION GALLERY)

〜ユニットが生み出すキャラクターが映し出すものとは〜

グループ展「一番良い考えが浮かぶとき」(2020)で、8年後に同じ参加作家、同じ場所で行われるという「予予(かねがね)」展を告知するという設定にもとづいて、トレーナー、ポスターなどの形態に制作された。その実態のふたしかな展覧会の告知のために毎日着用することを約束すると、無料で受け取れるという条件付きのマルチプルワーク。

温田山 (温田庭子+山下拓也)『予予展の告知トレーナー』(2020)トレーナー、シルクスクリーン

おんたやま(おんたにわこ+やましたたくや)●漫画家の温田庭子と美術作家の山下拓也によるユニット。2017 年より活動を開始。メッセージの発信や流通に関わる不可視のプロセスをキャラクターを用いて擬人化することで、高度に組織化された情報文化の編み目を展示空間へとたぐり寄せ、その生々しい断面を作品として発表している。温田庭子は、ペンネームぴょんぬりらとしてウェブ上で漫画を公開、2015年から温田庭子名義で活動開始。山下拓也は1985 年三重県生まれ、2013 年に京都市立芸術大学大学院(彫刻専攻)修了以降、作家活動をしている。

4F 末永史尚(所属ギャラリー:Maki Fine Arts)

〜日用品の要素を単純化した立体作品は、卓越したテクニックが光る〜

「折り紙モール」は 学校などで作られていた折り紙の輪飾りがモチーフ。簡素な素材、単純な行為から巨大な装飾を作ることができる構造は、多くの人に最初の「飾る意識」を芽生えさせていたのかもしれない。

末永史尚「折り紙モール」(2021) 合板にアクリル・顔料 サイズ可変(3.8×3.8×91cm、3.8×3.8×45cmの組み合わせ)
すえなが ふみなお●1974年 山口県生まれ。東京造形大学造形学部美術学科卒業。自らが育った場所や時間などをテーマにした絵画作品のほか、シルエットパズルの「タングラム」から着想を得た組み換え可能な可変する絵画「tangram painting」や、日用品を採寸し、同サイズのパネルにモチーフの表面の要素だけを抽出した立体的な絵画作品などを発表。素材の要素を省略し、単純化する手法で従来の絵画システムから離れ、描くことの本質的な意味を意識させる。

 

 

6F 石塚隆則(所属ギャラリー:nca|nichido contemporary art)

〜動物の姿に変容した隣人たちが暮らすパラレルワールド?〜

石塚隆則の創造する作品には、生々しく、生命力溢れるさまざまな表情の愛らしくもあり、奇妙な小動物(生き物)たちが次々と登場するが、それは自身の興味である日本の神話や民族学、戯画や錦絵等に大きな影響を受けている。擬人化された動物たちは石塚に代わって自身の取り巻く世界や思いを伝える。本作品は、博物館にあるミニチュアジオラマを起点に、自身を取り巻く環境、現状を考察した「光射す公園」のシリーズのなかのひとつ。

石塚隆則『隣人たち / The neighbors』(2019) Mixed media Dimension variable
いしづか たかのり●1970年 神奈川生まれ。現実にありながら見えない「モノ」や「コト」を動物キャラクターにして彫刻やドローイング、絵画などで表現する。作品は東京都現代美術館、笠間日動美術館にも収蔵されている。

 

アート大好き!現代美術!コレクターのお宅訪問 #02 |柵木頼人×大柄聡子

CADAN Art Channelは、一般社団法人 日本現代美術商協会(CADAN)とミューゼオ株式会社による現代アートの番組です。

今回は、昨年の11月に大好評だったシリーズ「アート大好き!現代美術!コレクターのお宅訪問」の第二弾。現代アートコレクターの柵木頼人さんのご自宅を訪問します。

柵木さんは2016年に現代アートのコレクションをはじめ、近藤亜樹さんや中園孔二さん、梅津庸一さんなど国内アーティストの平面作品を中心に約60点を所有しています。18歳から洋服作りを始め、その後パタンナーとしてのキャリアを積み重ねてきた柵木さんは、ひたむきに絵画に向き合うアーティストに心惹かれると話します。

今回のトークの起点となる長谷川繁さんも、尊敬をするアーティストのお一人。

配信では、2013年以降、作品の発表を一切せず制作を続けてきた長谷川さんを2019年にリプレゼントしたSatoko Oe Contemporary ディレクターの大柄聡子さんをお相手に、人生の節目にコレクションをしてきた様々な作品を紹介いただきます。配信では視聴者のみなさまからの質問も受け付けます。ぜひご参加ください!

イベントの詳細、お申し込みはこちら
*MUUSEO LIVEヘのログインが必要です。

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CADAN Art Channel

アート大好き!現代美術!コレクターのお宅訪問 #02
柵木頼人×大柄聡子
2021年6月27日(日)11:00-12:00

参加費:無料
主催:日本現代美術商協会(CADAN)
企画協力:Satoko Oe Contemporary
運営:ミューゼオ株式会社

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長谷川繁「種まく人」
2021年6月1日(火)〜 7月3日(土)
Satoko Oe Contemporary
開廊時間:12.00-18.00
日、月、祝、休
会期、時間につきましては変更の可能性がございます。あらかじめご了承ください。

SPUR by MEM

CADAN有楽町は、東京、恵比寿を拠点にするMEMによるグループ展「SPUR」を開催いたします。所属作家4名の作品約10点で構成される予定です。どうぞご高覧ください。

■展覧会概要
SPUR by MEM
会期:2021年6月15日(火)~7月4日(日)
会場:CADAN 有楽町 (東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル1F)
出展作家:北野謙、児玉靖枝、須藤絢乃、三島喜美代
営業時間:火~金 11時~19時 / 土、日、祝 11時~17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)

■展覧会について
雪上に残るスキー板の跡のことをドイツ語でSPUR(シュプール)といい、痕跡という意味があります。
鑑賞者が作品と出会うタイミングによっては、作家の過去作と最新作との間で大きなギャップを感じることがあるかもしれません。しかし一見全く別物に見える作品も、一人の作家が生み出すものはどれも根底で繋がっており、初期作の中には現在に通じるエッセンスが見られたり、最新作にこれまでの作品と結びつく糸口が見えたり、作品は足跡のように点ではなく、線上で連なっています。本展では、初期と近作を対比するように並べ、作品と作品を結ぶ痕跡を探しながらご覧いただければ幸いです。

■ART TALK supported by CVJ
日時:7月2日(金)18:30~19:00
出演:須藤絢乃(本展出展作家)
場所:CADAN有楽町
ご予約はこちらから
https://cadanarttalkmem.peatix.com/

@cadan_instaより、インスタライブ配信もいたします。
*定員15名、予約優先となります。
*緊急事態宣言等の状況によっては、インスタライブ配信のみとする場合がございます。

■作家略歴

北野謙 《溶游する都市 / 東京ドーム》1990年、ゼラチン・シルバー・プリント、121.3×105.5cm ©Ken Kitano

北野謙(1968年東京生まれ)はバブル崩壊前後の混迷する東京を長時間露光で撮影した白黒写真のシリーズ《溶游する都市》でデビューし、最新シリーズでは半年間シャッターを開放して太陽の軌跡をフィルムにおさめた《光を集める》を発表しました。一見全く異なる作品に見えますが、どちらも写真ならではの技法によって人間の視覚を超えたところに現れるヴィジョンが写し出されています。2011年第27回東川賞新人賞、第14回岡本太郎現代芸術賞特別賞を受賞。近年の主な展覧会に2019年「光を集める」東京工芸大学写大ギャラリー(東京)、「コレクション特集展示 ジャコメッティと Ⅱ」国立国際美術館(大阪)、「イメージの洞窟-意識の源を探る」東京都写真美術館など。

 

児玉靖枝 《Step by Step》1995年、キャンバスに油彩、112×162cm ©Yasue Kodama

児玉靖枝(1961年神戸市生まれ)は80年代静物画を描くことから出発し、90年代には白い背景のなかに大きい身振りで描かれる鮮やかな色のストロークが印象的な抽象画を描き、目に見えないものを絵画体験のなかで探ることが動機の一つとしてありました。2000年代に入る頃には絵画世界だけでなく、自己と世界、人間と社会の関係性を視点に取り入れるべく、木々や桜、日常で目にする自然といった具象的なモチーフの方向へと舵を切りました。そして最新作では90年代の大胆なストロークと2000年代以降の具象的モチーフとが融合し新たな絵画世界の領域へ踏み込んだ『Asyl』へと展開していきます。1999年第17回京都府文化賞奨励賞を受賞。近年の主な展覧会に2018「児玉靖枝展 Asyl」MEM(東京)、2019年「みつめる-見ることの不思議と向き合う作家たち-」群馬県立館林美術館、2020年「それぞれのながめ-河合美和、児玉靖枝、増田妃早子、渡辺智子」徳島県立近代美術館など。

 

須藤絢乃《VITA MACHINICALIS》2018年、インクジェットプリント、84×67.2cm ©Ayano Sudo

須藤絢乃(1986年大阪府出まれ)は被写体の性別を超えた変身願望や理想像を写真に納め、少女漫画のカラー原稿と写真の狭間にあるような作品を発表してきました。初期はデジタル加工で模様などのデコレーションや、プリント表面にラインストーンやグリッターを施し、被写体が求める世界を具現化してきました。行方不明の少女たちを題材にした《幻影》以降、仮想世界と現実を行き来するようなシリーズへ発展していきます。《VITA MACHINICALIS》では生身の人間をアンドロイドのように撮影し、真実と幻想に揺らぐ美しさを表現しています。2014年キヤノン写真新世紀グランプリ受賞。近年の主な展覧会に2018年「須藤絢乃写真展 Anima/Animus -金子國義の部屋-」銀座三越7階ギャラリー(東京)、「愛について アジアン・コンテンポラリー」東京都写真美術館など。

 

三島喜美代 《Copy 16》2016年、陶器にシルクスクリーン、38.5×28.2cm ©Kimiyo Mishima

三島喜美代(1932年大阪府生まれ)は陶器で新聞や段ボール箱の立体作品が代表的ですが、初期の60年代は雑誌や新聞をコラージュした大きな平面作品を発表していました。当時は新聞や雑誌で情報が溢れ「情報化社会」の時代が始まった頃でした。絵画に社会性を取り込む意図もあり、国内に限らず海外の雑誌や新聞も入手し作品も大型になっていきましたが、情報に翻弄される社会の危うさを端的に表したいと割れる危険性をはらんだ陶器で新聞を作り始めます。1974年「ファエンツァ国際陶芸展」ゴールドメダル受賞。近年の主な展覧会に2020年「三島喜美代展」MEM(東京)、2021年「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力-世界の女性アーティスト16人」森美術館(東京)など

杉山健司「I I M – 親密な美術館 -」 by STANDING PINE

CADAN有楽町は、名古屋を拠点にするSTANDING PINEによる杉山健司の個展「I I M – 親密な美術館 -」を開催いたします。新作を中心に約10点の立体作品で構成される予定です。どうぞご高覧ください。

■展覧会概要
「I I M – 親密な美術館 -」 by STANDING PINE
会期: 2021 年 5 月 28 日(金)〜6 月 13 日(日)
出展作家:杉山健司
営業時間:火~金 11時~19時 / 土、日、祝 11時~17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)
企画:Standing Pine

■展覧会について

杉山健司 “Institute of Intimate Museums – Commercial Package”(2015)
Mixed Media (picture of past works, paper, spaghetti box) 100×500×300 mm

杉山健司の「Institute of Intimate Museums」シリーズは、1998年のカナダ滞在中に制作された空のスパゲッティボックスに架空の美術館を作り出す「コマーシャルパッケージ」に始まります。その後、杉山は鏡や知覚のトリックを使って立体の美術館や図書館を構築し、「Outside」、「Inside」、「The Third Eye」、新作「CELL Inside of Myself」など、様々な方法でこのアイデアを発展させてきました。

「Institute of Intimate Museums」(“親密な美術館”)には、作家の個人的な美術館が、 鑑賞者の私的な美術館にもなるといった意が込められています。鑑賞者が作品のフレームを覗くと、個人的で身近なオブジェの中に杉山自身の過去の作品の写真を展示する美術館や、彼の過去の展覧会のチラシやカードから作られた無数の本が並ぶ作家の頭の中をイメージした図書館があります。これらの美術館や図書館は、一度に一人の人物しか作品を閲覧することができないため、非常にプライベートで個人的な空間になります。ギャラリー空間で作品を覗く鑑賞者たちは、杉山の美術館に登場する人形たちと重なり、マトリョーシカのように入れ子状態となった空間には、それがあたかも無限に続くかのような非現実的な感覚が生み出されます。

■ART TALK supported by CVJ
インスタライブ配信でアーティストトークを行います。
2021年5月28日(金)18:30〜19:00
@cadan_instaよりご視聴ください。

 

杉山健司 “Institute of Intimate Museums – Outside” 2021
Mixed Media (picture of past works, board, paper, mirror, frame, acrylic)
345×583×1730mm

■作家略歴
杉山健司は、1962年に愛知県名古屋市生まれ 愛知県を拠点に活動し、1998年より想像上の美術館や図書館を作り出す「I.I.M – Institute of Intimate Museums」シリーズに取り組んでいます。主な展覧会に、名古屋市美術館(愛知)、大分県立美術館(大分)、BAIE-SAINT-PAUL美術館(カナダ)、Seoul Museum of Art (韓国)、Palm Beach 現代美術館(アメリカ)など。また、アート・バーゼル香港などの国際的なアートフェアや、ティンゲリー美術館 (スイス)でのアートプログラムなどにも参加し、Audemars PiguetやBENETTONなどの企業コレクションや、音楽プロデューサーのショーン・コムズ(パフ・ダディ)やファッションデザイナーのタダシ・ショージなど、幅広い分野の著名人にもコレクションされています。

杉山健司 “Institute of Intimate Museums – Inside” 2021
Mixed Media (picture of past works, acrylic, board, paper, mirror, epoxy clay)
200×200×570 mm

■STANDING PINE(スタンディングパイン)
オーナーの立松武が2009年に名古屋にオープンして以来、ペインティングや立体のほか、写真や映像、キネティック・アートなど様々なメディアを扱う国内外のアーティストを紹介。国際的なアートフェアやプロジェクトなどに積極的に参加し、日本の優れた才能あるアーティストを幅広い観客に向けて発信すると同時に、国際的評価の高い海外のアーティストをアジアのアートシーンに紹介することに力を入れている。多様化していく世界のアートシーンに常に着目し、近年ではアフリカ現代美術にも力を入れ、日本では未だ紹介される機会の少ない優れたアーティストの活動を発信している。

画廊放浪記 #11|NANZUKA UNDERGROUND |モリマサト「Lonsdaleite Year」

CADAN Art Channelは、一般社団法人 日本現代美術商協会(CADAN)とミューゼオ株式会社による現代アートの番組です。

シリーズ「画廊放浪記」第11回は、2021年6月5日に原宿にオープンするNANZUKAのフラッグシップ・ギャラリー NANZUKA UNDERGROUNDで開催されるモリマサト個展「Lonsdaleite Year 」をオープンに先駆けて訪問します。

NANZUKA代表の南塚真史さんと、アートコレクターの小川晃さん、タグチ・アートコレクション共同代表の田口美和さんの鼎談を配信します。

イベントの詳細、お申し込みはこちら
*MUUSEO LIVEヘのログインが必要です。

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CADAN Art Channel
画廊放浪記 #11
NANZUKA
モリマサト「Lonsdaleite Year」
日時:2021年5月29日(土)20:00-21:00
参加費:無料
主催:日本現代美術商協会(CADAN)
企画協力:NANZUKA
運営:ミューゼオ株式会社

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モリマサト「Lonsdaleite Year」
2021年6月5日(土) – 7月4日(日)
NANZUKA UNDERGROUND
東京都渋谷区神宮前3-30-10
火曜日 – 日曜日 11:00-19:00
*月曜日休業

画廊放浪記 #10|SCAI PIRAMIDE |荒川修作「BOTTOMLESS—60年代絵画と現存する2本の映画」

Installation view of “BOTTOMLESSー1960s Paintings and Two Films” by Arakawa, 2021, SCAI PIRAMIDE, Tokyo 
Photo by Nobutada Omote 
Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE
© Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins and Reversible Destiny Foundation

CADAN Art Channelは、一般社団法人 日本現代美術商協会(CADAN)とミューゼオ株式会社による現代アートの番組です。

シリーズ「画廊放浪記」第10回は2021年4月22日から 6月5日までSCAI PIRAMIDEで開催される荒川修作「BOTTOMLESS—60年代絵画と現存する2本の映画 」を訪問。

株式会社スカイザバスハウス 代表の白石正美さんと、MISAKO & ROSEN共同オーナーのローゼン美沙子さんのトークを配信します。(※SCAI PIRAMIDEは緊急事態宣言の発令に伴い、6/2まで臨時休廊、6/3(木)から展示再開予定です。)

イベントの詳細、お申し込みはこちら
*MUUSEO LIVEヘのログインが必要です。

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CADAN Art Channel
画廊放浪記 #10
SCAI PIRAMIDE
荒川修作「BOTTOMLESS—60年代絵画と現存する2本の映画」
日時:2021年5月15日(土)11:00-12:00
参加費:無料
主催:日本現代美術商協会(CADAN)
企画協力:SCAI THE BATHHOUSE
運営:ミューゼオ株式会社

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荒川修作「BOTTOMLESS―60年代絵画と現存する2本の映画」
2021年4月22日(木)- 6月5日(土)
12:00 – 18:00
日・月・火・水・祝日 休廊
※緊急事態宣言の発令に伴い、6/2(水)まで臨時休廊、6/3(木)から展示再開予定