Fundamentals / Yui Usui by XYZcollective

*11月14日(日)は有楽町ビル全館停電のため休業いたします。

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この度、巣鴨を拠点とする XYZcollective による碓井ゆいの個展を開催します。

碓井ゆいは、布や手芸材料をはじめとした身近な素材を用いて平面・立体作品を制作します。社会・文化・歴史に対し、女性や労働の視点を中心に様々な角度から読み解き、コンセプトを構築し作品制作を行います。

本展覧会は、碓井ゆいの「gastronomy map」と「ミセス・ワタナベの夢と絶望」という二つのシリーズ作品を中心にして構成されます。「gastronomy map」では、碓井が学生時代に使用していた地理の教科書が参照されています。そこには日本各地のさまざまな郷土料理が地図上に配置されたページがあり、本作品はそういった郷土料理を手芸の技法を用いて製作したテキスタイル作品が展開されます。もう一つの作品は「ミセス・ワタナベの夢と絶望」です。ミセス・ワタナベ(Mrs. Watanabe)とは、日本人の主婦を中心とした女性やサラリーマン投資家という意味を語源として、2000年前後に欧米の報道機関に日本人投資家たちが名づけられた俗称です。「ミセス・ワタナベの夢と絶望」では為替取引と歴史をモティーフとし、パッチワークキルト作品が制作されました。

ぜひご高覧ください。

■展覧会概要
会期:2021年11月9日(火)~11月28日(日)
会場:CADAN 有楽町 (東京都千代田区有楽町1-10-1 有楽町ビル1F)
出展作家:碓井ゆい
営業時間:火~金 11時~19時 / 土、日、祝 11時~17時
定休日:1114日(日)、15日(月)、22日(月)
企画: XYZcollective

碓井ゆい○1980年東京都生まれ、埼玉県在住。これまでの主な個展「ALLNIGHT HAPS 2018 後期「信仰」#1 碓井ゆい」(HAPSオフィス、京都、2018)、「碓井ゆい展」(横浜市民ギャラリーあざみ野 ショーケースギャラリー、神奈川、2017)、「shadow work」(小山市立車屋美術館、栃木県、2016)、「sugar」(XYZ collective、東京、2016)。グループ展「更級日記考―女性たちの、想像の部屋」(市原湖畔美術館、千葉、2019)、「都美セレクション グループ展 2019 彼女たちは叫ぶ、ささやく-ヴァルネラブルな集合体が世界を変える」(東京都美術館、2019)、「VOCA展2018」(上野の森美術館、東京)など。「VOCA展2018」では大賞にあたるVOCA賞を受賞。現在、金沢21世紀美術館で開催している「フェミニズムズ / FEMINISMS」に出展している。

「gastronomy map」 2018 布・糸・カッティングシート 
写真:賀集 東悟
「ミセス・ワタナベの夢と絶望」 2021 衣類・布・額・取っ手・印鑑