ジョエル・アンドリアノメアリソア / 新作ドローイング展 「TALE OF THE UNKNOWN DESIRE」by STANDING PINE

Joël Andrianomearisoa, TALE OF THE UNKNOWN DESIRE, 2023, 56 × 76 cm, Pastel on paper

会期:2024年8月6日(火) – 8月25日(日)
営業時間:火−金 11時−19時 / 土、日、祝 −17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)
会場:CADAN有楽町 Space M
住所:東京都千代田区丸の内3-1-1国際ビル1階(MAP

オープニングレセプション:8月6日(火) 18:00-20:00
クロージングパーティー:8月25日(日) 15:00-17:00

この度、STANDING PINEはCADAN有楽町にて、ジョエル・アンドリアノメアリソアの新作ドローイング展「TALE OF THE UNKNOWN DESIRE」を開催いたします。

ジョエル・アンドリアノメアリソアは、1977年にマダガスカルのアンタナナリボに生まれ、現在はパリとアンタナナリボを拠点に活動しています。彼の作品は、ファッションからデザイン、映像、写真、舞台美術、建築、インスタレーション、ヴィジュアル・アーツまで様々な分野での修業を活かし、テキスタイル、紙、鉱物などから時には予想外の素材を用いて制作され、言葉では表現することが困難な人間の抽象的で曖昧な感情や物語を呼び起こします。

「TALE OF THE UNKNOWN DESIRE」と題された新作ドローイングシリーズでは、白い紙にオイルパステルによって様々な痕跡が残されています。時に真っ直ぐ、時に途切れ途切れで描かれる線は、決して同じ軌道を流れることのない涙のようであり、溢れ出す感情そのもののようでもあります。アンドリアノメアリソアは、私たちを常に感情に満ちた彼の世界へ誘います。この感情は抽象的なものではなく、無限に続く運動のように常に物質的であることを彼は望んでいます。感情の物質性は、特定の言語や地理に関係なく読み取ることができます。

アンドリアノメアリソアは「私は全てを理解するという考え方には少々反対しています。あなたは時々感情的になればいいだけなのです。」と語ります。そしてこう続けます。「ただ、自分自身でいるだけでいいのです。展覧会の中で、自分の感情が望むものを好きなように選べばいいのです。」

それがアンドリアノメアリソアの作品の美しさであり、ミステリーでもあります。曖昧で抽象的な物語、それは、あらゆる人が知覚することができるが、名前をつけることができないものなのです。

◎Joël Andrianomearisoa (ジョエル・アンドリアノメアリソア)

1977年、マダガスカルのアンタナナリボに生まれる。現在はパリとアンタナナリボを拠点に活動。

ヴェネツィアビエンナーレ、シドニー・ビエンナーレなどの国際展や、MAXXI(ローマ)、ハンブルガー・バーンホフ現代美術館(ベルリン)、ポンピドゥー・センター(パリ)、パレ・ド・トーキョー(パリ)、スミソニアン博物館(ワシントン)、ダラス・コンテンポラリー(ダラス)などにて作品を発表。また、2016年にはArco MadridにおいてAudemars Piguet Prizeを受賞、2019年のアート・バーゼル香港Encounter部門での大規模インスタレーションや、コスミン・コスティナスによってキュレーションされたFrieze Londonでの特別企画「Woven」での展示は多くの観客を魅了した。近年ではDIORやDiptyqueなど幅広い業界ともコラボレーションし、イヴ・サンローランコレクションにも入るなど、現在国際的に活躍するアフリカ系アーティストの一人として注目を集めている。2022年には東京都現代美術館で開催された「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」展でも、コラボレーション作品が展示された。