CADANと伊勢丹新宿店メンズ館の1年間にわたるコラボレーションプロジェクトの第二段、「Summer Takeover」が始まります。「Takeover」は、インスタグラムをはじめとしたSNSで「ジャックする」という意味で使用されるプロモーション用語です。ファッションの館、新宿伊勢丹メンズ館に、CADANメンバーギャラリーから4組のアーティストによる作品が出現します。
2020年6月24日(水)-9月22日(火)
伊勢丹新宿店メンズ館1F・2F・4F・6F
1Fエントランス、メンズアクセサリー:タムラサトル (nap gallery)
2Fメンズクリエーターズ:Houxo Que(Gallery OUT of PLACE)
4Fメンズラグジュアリー:サイモン・フジワラ(TARO NASU)
6Fメンズコンテンポラリー:早川祐太(HAGIWARA PROJECTS)
主催:伊勢丹新宿店メンズ館
協力:一般社団法人日本現代美術商協会
1F タムラサトル (nap gallery)
●1972年栃木県生まれ。筑波大学 芸術専門学群 総合造形卒業後、日本大学芸術学部デザイン学科非常勤講師。 チェーンやベアリングなどの工業製品を使用して文字やマークを制作。輪郭がチェーンやスプロケットで構成されている。その形に延々と動き続けるだけの無目的マシーン。今回は「LOVEマシーン #2」「スターマシーン」がメンズ館に登場する。
タムラサトル 「LOVEマシーン#2」(2014)鉄、チェーン、ベアリング、モータ、シャフト他、H71.5 x W43 x D40 cm Courtesy:TEZUKAYAMA GALLERY、撮影/山崎悠次(Yamazaki Yuji)
2F Houxo Que(Gallery OUT of PLACE)
ホウコォ・キュウ●1984年東京都生まれ。今回は、キューブの展示台中央に大小様々な10台のディスプレイを氷山のように組み上げる。それぞれのディスプレイは壊れて画面が割れたり引き裂かれたりしており、隣のディスプレイの角が別の画面に突き刺さっている。それでもディスプレイは「生きて」いて、電源を入れるとかろうじて画面に様々な画像や模様が映し出される。作家自身はこの光る板、ディスプレイを絵画と呼んでいる。
Houxo Que 「Death by Proxy」(2020) 48inch 液晶ディスプレイ、単管 65 x 112 x 125 cm (c)Houxo Que
4F サイモン・フジワラ(TARO NASU)
●1982年イギリス生まれ。現在ベルリンを拠点に制作活動を行う。演劇性の高いパフォーマンスやインスタレーション、彫刻、ビデオやテキストなど多様なメディアによって創出される作品は国内外で高い評価を得ている。今回の作品 「Rebekkah」は、ロンドンに住む貧困層の若者レベッカの全身を型取りし、その型から作ったテラコッタ像で、中国の兵馬俑を模した像は、現在までに130体あまり生産されている。型抜きされた「Rebekkah」はすべて同じ表情、サイズ、ポーズで、それは個々のアイデンティティを奪われ、“労働力”として大量生産・大量消費されていく現代の貧困層の姿を体現しているかのようである。
Simon Fujiwara 「Rebekkah」 (2012)Terra-cotta dyed, life sized, cast plaster female figures. Mixed Media Installation Exhibition view: Kunstverein Braunschweig Courtesy of the artist, TARO NASU、Foto: Bernd Borchardt
6F 早川祐太(HAGIWARA PROJECTS)
はやかわゆうた●1984年岐⾩県⽣まれ。東京都在住。武蔵野美術⼤学⼤学院造形研究科彫刻コース修了。重⼒や空気、⽔の表⾯張⼒などの“現象”を取り⼊れ、彫刻やそれらを構成したインスタレーションの作品を制作している。今回の作品は、液体だった石膏が、重力や、重なりあう互いの形によって造形される。
早川 祐太 「i am you」 (2018) 石膏、サイズ可変
【今後の予定】
Autumn Takeover:2020年9月23日-12月22日
Winter Takeover:2020年12月23日-2021年3月まで