Shigeru Nishikawa – Sealed Temples – by Taguchi Fine Art

"Sealed House 147 -金峯山寺蔵王堂-" (2022) 油彩・グラファイト・金属粉・キャンバス・パネル、oil, graphite and metal powder on canvas, panel, 91.0 x 91.0 cm

Shigeru Nishikawa – Sealed Temples –
2022年8月30日(火)- 9月18日(日)
会場:CADAN有楽町
営業時間:火-金 11:00-19:00 / 土・日 11:00-17:00 定休日:月曜日
企画:田口ファインアート

このたびCADAN有楽町では、東京、日本橋本町を拠点とする田口ファインアートによる西川茂個展「Sealed Temples」(覆われた寺院)を開催いたします。

西川茂(にしかわしげる)は1977年岐阜県生まれ。1997年に近畿大学理工 学部土木工学科環境デザインコースを中途退学、2002年大阪芸術大学附属大阪 美術専門学校芸術研究科絵画コースを修了。2007年から1年間アメリカ・ ニューヨーク州の障がい者と健常者の共同生活体「トライフォーム・キャンプ ヒル・コミュニティ」に滞在、絵画コースでアシスタントを務めました。これまでに奈良、京都、東京で個展を重ね、現在は奈良市と京都木津川市を拠点に活動しています。

西川は近年、都市に突然出現する布状のシート、仮囲いに覆われた、建設 中、改築中、あるいは解体中の建築物や構造物を題材に、抽象的表現を試みて います。シートの向こう側では、短期間のうちに建築物が出現したり、更地に 戻されたりと風景が一変します。私たちはそれにより、眼に見えている総ては 堅固に安定したものではなく常に変化している、ということに気付かされま す。西川の「シールド・ハウス」の作品は、「万物の流動性」や、「生成と消 滅」、「時間」を表現しようとする試みであり、写実性、再現性から離れ、テー マに相応しい動きのある大胆な筆触で描かれます。

今回は「シールド・ハウス」の作品のなかから、改修工事中の寺社仏閣を描 いた作品を中心に、CADAN有楽町の空間を展示構成致します。西川の活動拠 点である奈良や京都には多くの寺社仏閣があり、それらを構成する建築物、伽 藍は千年の時を超えて私たちの暮らしを見守ってきました。この場合には変化 するのはシートの内側よりもむしろ外側の世界であるということが、他の 「シールド・ハウス」の作品からの逆転であり、興味深いところです。CADAN 有楽町では、先日のアート大阪で初めて発表された清水寺本堂、法隆寺中門を 描いた作品に加え、金峯山寺仁王門、金峯山寺蔵王堂、さらには最新作の法隆 寺東塔を描いた作品が展示されます。また、お釈迦さまを表わすとともに宗教 的空間を象徴する五色幕をモチーフとする、カーテンを取り扱う新しい展開も 見られます。ぜひご高覧ください。