お互いの好きなアーティストを選ぶ by 小山登美夫ギャラリー&MORI YU GALLERY

会期:2024年11月19日(火) – 12月8日(日)
営業時間:火−金 11時−19時 / 土、日、祝 −17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)
会場:CADAN有楽町 Space S, M, L
住所:東京都千代田区丸の内3-1-1国際ビル1階

オープニング・レセプション:11月19日(火) 18:00 – 20:00

この度、CADAN 有楽町では、小山登美夫ギャラリー(東京)とMORI YU GALLERY(京都)の企画によるグループショウを開催いたします。小山登美夫、森裕一がお互いのギャラリーから好きなアーティストを5人ずつ選び、共同で行う展覧会です。どうぞご期待ください。

Space L・M
落合多武(小山登美夫ギャラリー)
河合政之(MORI YU GALLERY)
黒田アキ(MORI YU GALLERY)
菅木志雄(小山登美夫ギャラリー)
須藤由希子(小山登美夫ギャラリー)
世良剛(MORI YU GALLERY)
浜崎亮太(MORI YU GALLERY)
廣瀬智央(小山登美夫ギャラリー)

Space S – supported by CVJ(40歳以下のアーティストによる展示スペースです)
秋山珠里(MORI YU GALLERY)
南谷理加 (小山登美夫ギャラリー)

落合多武 Tam Ochiai
1967年神奈川県生まれ。1990年和光大学卒業後に渡米し、1993年ニュ−ヨーク大学芸術学部大学院修了。現在ニューヨークを拠点に制作活動を行う。ドローイング、ペインティング、立体、映像、パフォーマンス、本の制作、詩や文章の執筆など多岐に渡る彼の作品は、世界の中にある事物、例えば名前、ネコ科動物、言葉、都市、死、偶然性などに、秘かな意味や関係性を見つけ出し、色、線を連動させながら、自身の連想のプロセスを造形に現す。主な展覧会として、「ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開」(原美術館、2009年[ケルン日本文化会館、2009年他多数巡回])、「スパイと失敗とその登場について」(ワタリウム美術館、東京、2010年)、「横浜トリエンナーレ2011:Our Magic Hour」(横浜美術館、その他周辺地域、神奈川)、「輝板膜タペータム」(銀座メゾンエルメス フォーラム、東京、2021年)など。

落合多武, spray, 2016, mixed madia, 5.5 x 26.8 x 35.5 cm
Photo by Fuyumi Murata ©Tam Ochiai, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

河合政之 Masayuki Kawai
ヴィデオ・アーティスト/理論家。
1972年大阪生まれ。東京大学文学部美学芸術学科卒業。同大学院総合文化研究科博士後期課程単位取得退学。映像についての哲学的考察やメディア社会批判の観点から、独自の作風でヴィデオ作品を制作する。映画、現代美術、ライヴ・パフォーマンスなどジャンルに捕われない幅広い活動を国際的に展開。日本初のヴィデオ・アートに関する美学書『リフレクション:ヴィデオ・アートの実践的美学』を出版。

河合政之 「Video Feedback Configuration No.5 Mirrored 1」2018, Robert Rosenkranz Collection, New York

黒田アキ Aki Kuroda
1944年京都生まれ、1970年よりパリ在住。1980年パリ国際ビエンナーレ以降、世界各国で個展を開催。1993年東京国立近代美術館において個展。翌年、国立国際美術館にて個展開催。1995年にサンパウロ・ビエンナーレ参加。1993年『パラード』のパリオペラ座の舞台美術を手がける。建築家リチャード・ロジャース氏との京都府南山城村立小学校、東京ドームMEETS PORT HALLなどのパブリックアート『COSMOGARDEN(宇宙庭園)』を制作。
近年は、以前から描き続けてきた人型figure作品はもとより、ミノタウロスと自画像を綯い交ぜにしたSelf portrait や宇宙に浮かぶ都市organic city breaking など荒々しい筆致の大型ペインティングを描くなど、80歳を超える今尚、常に変容し続ける希有な作家です。

黒田アキ, Self-portrait, 2024, 116.7×91cm, mixed media on canvas

菅木志雄 Kishio Suga
1944年岩手県盛岡市生まれ。1968年多摩美術大学絵画科を卒業。現在静岡県伊東市で制作活動を行なう。 菅は、60年代末~70年代にかけて起きた芸術運動「もの派」の主要メンバーであり、同時代を生きる戦後日本美術を代表するアーティストとして、独自の地平を切り開いてきた。石や木、金属といった「もの」同士や、空間、人との関係性に対して様々なアプローチをしかけ、「もの」の持つ存在の深淵を顕在化すべく作品にあらわしてる。近年の主な展覧会として、ヴァンジ彫刻庭園美術館(2014-2015年)、東京都現代美術館「菅木志雄 置かれた潜在性」(2015年)、Pirelli HangarBicocca(ミラノ、2016年)、Dia Art Foundation(NY、2016年)での個展や、第57回ヴェネツィアビエンナーレ国際展「VIVA ARTE VIVA」(2017年)、イギリス、スコットランド国立近代美術館でのカーラ・ブラックとの二人展(2016年)があり、作品はポンピドゥ・センター、テート・モダン、ダラス美術館、ディア美術財団、ニューヨーク近代美術館、ハーシュホーン美術館彫刻庭園、M+や、東京国立近代美術館、東京都現代美術館をはじめ、国内外幾多もの美術館に収蔵されている。

菅木志雄, 集格, 2023, wood, acrylic, ink, h.60.0 x w.45.7 x d.9.3 cm
Photo by Kenji Takahashi © Kishio Suga, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

須藤由希子 Yukiko Suto
1978年神奈川県生まれ。2001年多摩美術大学美術学部デザイン学科グラフィックデザイン専攻卒業し、現在神奈川県で制作活動を行なう。 古い家や庭、駐車場に生えた雑草、小学校のプールなど、須藤は道を歩いて出会い、心を強く掴まれた日常の美しい景色を緻密に描き、表現と作家の心、アイデンティティが密接につながっている。 主な展覧会に「第16回 ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館(キュレーション:貝島桃代)」(2018年)「Late Autumn Weeds Exhibition」(107 S – CHANF、スイス、2019年)、 「センス・オブ・ワンダー もうひとつの庭へ」 (ヴァンジ彫刻庭園美術館、2020年)などがあり、作品は国立国際美術館、横浜美術館、東京都現代美術館に収蔵されている。

須藤由希子, 年賀状 2024, 2023, Pencil and watercolor on paper, 23.5 x 23.5 cm
Photo by Kenji Takahashi ©Yukiko Suto, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

世良剛 Tsuyoshi Sera
1974年島根県生まれ。大阪・シドニー・東京・京都と活動の拠点を移しながら、現代アートの分野で制作を続けている。様々な経験から身の回りの日常の安い物事や取るに足らない出来事の断片をモチーフに、人に自らの可能性を目覚めさせ、凡庸な事象に潜む美を見出し、新たな関係性を結び意味を得る文脈を作り出していく。

世良剛 / Tsuyoshi Sera 「untitled」2024 , 33.3×24.2cm , acrylic on cotton canvas

浜崎 亮太 Ryota Hamasaki
1979年和歌山県生まれ。間や空といった東洋的なコンセプトに詩想や情緒、西欧哲学などの要素を組み込み、立体や映像メディアを用いた作品を制作。 また河合政之と共にアナログなヴィデオ機材を大量に用いたライヴパフォーマンスなども行なっている。主な活動歴にポンピドゥーセンター『HORSPISTES2012』(フランス)、エクス・テレサ国立現代美術センター(メキシコ)での作品上映や川崎市民ミュージアムでの展示、東京都現代美術館『田中敦子アート・オブ・コネクティング』、東京都庭園美術館『TTM:IGINITION BOX 2015』、『Art Basel Hong Kong 2018』(香港)でのライヴパフォーマンスなど。

浜崎亮太 / Ryota Hamasaki 「Self Portrait No.1 :Ashes」2024 , 94.5×50.4×26cm, mixed media

廣瀬智央 Satoshi Hirose
1963年東京都生まれ。1989年多摩美術大学卒業後、1991-92年イタリア政府給費奨学生として渡伊。1996-97年ポーラ美術振興財団在外研修員としてイタリアにて研修、1997年ミラノ・ブレラ美術アカデミーを修了し、2008-09年には文化庁芸術家在外研修員としてニューヨークに滞在。現在はミラノと東京を拠点に活動している。 廣瀬は長年の異文化での体験を推敲し、日常的な素材を用いて視覚化した、透明感と浮遊感を伴う作品を制作する。インスタレーション、パフォ-マンス、彫刻、写真、ドローイングなど様々なメディアによって、現実と記憶の世界が交差する世界観を生み出す。 主な個展に「2001」(広島市現代美術館、2000年)、「Heteronym」(ウンベルト・ディ・マリーノ・ギャラリー、ナポリ、イタリア、2015年)、「Flâneur」(モリーゼ州文化財団, カンポバッソ, イタリア、2016年)、「廣瀬智央 地球はレモンのように青い」(アーツ前橋、群馬、2020年)など。

廣瀬智央 無題 (ボヤージュ/ 萃点) , 2022, Enameled wire, bean, wood, paint, plaster, plastic, acrylic resin, h.12.0 x w.7.4 x d.6.8 cm,
Photo by Kenji Takahashi ©Satoshi Hirose, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

秋山珠里 Juri Akiyama
1992年東京出身。蜜蝋を主素材に用い、その歴史・文化・哲学的背景を紐解きながら絵画・彫刻を横断する作品を製作。病気の皮疹の蜜蝋標本「ムラージュ」や古代に制作された蜜蝋画、蜜蝋版などに手法をまねぶ。中心的テーマに「勿体」という概念を据え、その視点から作家の身の回りの現代の情景を眼差す。主なモチーフは潰れたたばこの箱やラベル、ガスボンベなど。代表作に、東京に現存する看板建築『海老原商店』の床の間を扱った『Noli me Tangere』がある。主な個展に『タブラ・ラーサ(2024)』(スプラウトキュレーション、東京)、『殻の風景画 (2023)』(たばこと塩の博物館、東京、アーツカウンシル助成授業)、グループ展に『乞うより遅く、光より早く(2023)』(MORI YU GALLERY、京都)など。ロードアイランド・スクール・オブ・デザインの2015年度フローレンス・リーフ賞受賞者。

秋山珠里「Noli Me Tangere」2021, 277x176x95.5cm , 木製パネルにエンカウスティーク、油彩 /Encaustics and oil on wooden panel

南谷理加 Rika Minamitani
1998年神奈川県生まれ。2021年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業、2023年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。現在は東京を拠点に活動している。 「自分の求めるリアリティ」を作品に表す南谷は、最初ドローイングで構図を決めながらも、実際にキャンバスに描いていくうちに、色やモチーフなど自らの直感で試行錯誤や実験を繰り返し変化させながら一つの作品を仕上げていく。主な個展に、「黙劇」小山登美夫ギャラリー(東京、2023)、「ブレイン・ウォッシュ」Biscuit Gallery(東京、2022)、グループ展に「アートアワードトーキョー丸の内2023」行幸地下ギャラリー(東京、2023)などがある。主な受賞歴として、2022年にCAF賞入選、2023年にART AWARD TOKYO MARUNOUCHI 小山登美夫賞受賞。

南谷理加, Untitled #0105, 2021, oil on canvas, 53.0 x 72.7 cm
Photo by Kenji Takahashi ©Rika Minamitani, Courtesy of Tomio Koyama Gallery

三島喜美代|木下佳通代|渡辺信子|森本絵利|中山明日香 by ギャラリーヤマキファインアート

会期:2024年10月29日(火) – 11月17日(日)
営業時間:火−金 11時−19時 / 土、日、祝 −17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)
会場:CADAN有楽町 Space L & S
住所:東京都千代田区丸の内3-1-1国際ビル1階

オープニング・レセプション:10月29日(火) 18:00 – 20:00

出展アーティスト
三島喜美代、木下佳通代、渡辺信子、森本絵利 (Space L)
中山明日香 (Space S  – supported by CVJ)

この度、神戸を拠点とするギャラリーヤマキファインアートは CADAN 有楽町にて、5名のアーティストによるグループショウを開催いたします。

Space L
三島喜美代 | Kimiyo MISHIMA
1932年大阪府に生まれる。1960年代の新聞・雑誌・布などによるコラージュ作品にはじまり、1970年代からは新聞記事などを陶に転写、彩色した立体作品を継続して制作してきた。陶のもつ脆さと永続性に、流動的な「情報」を固定化させた作品は、ドライなユーモアによってポップアート界からも大きな賞賛を浴びた。2023年岐阜県現代陶芸美術館、2024年練馬区立美術館にて大規模な個展を開催。さらなる人気を博すも2024年6月惜しくも逝去されました(享年91歳)。

三島喜美代, Copy20, 2020年, セラミックに彩色, 41×29×0.2cm

木下佳通代|Kazuyo KINOSHITA
1939兵庫県に生まれる。1973年頃から1980年頃には、ゼログラフィー(青焼き写真)と呼ばれる電子複写技術を使用した作品を制作。晩年では油彩作品を中心に制作。その作品においては、絵の具を塗った後に布で拭き取る工程により、作品あるいは画家という存在の証明と否定とが拮抗しあう。一見すると一貫性のない前期・後期の作品群は、それぞれ人間の根本的な知覚を見つめなおすところから、自らの存在そのものへと向き合う、木下による一連の思索の過程を鮮やかに描き出している。2024年没後30年を期に、大阪中之島美術館、埼玉県立近代美術館にて大規模な回顧展が開催されている。

木下佳通代, 93₋CA790, 1993年, キャンバスにアクリル, 146×112cm

渡辺信子|Nobuko WATANABE
1948年東京都生まれ。音楽家として出発、後に具体美術協会メンバーとの出会いをきっかけに美術作品の制作を始める。1997 年頃から制作がはじまった木枠に布を張る作品は、平面、立体両方の要素をもつ。当初白一色で発表された後、単色やストライプなど色彩、柄の組み合わせも美しく、リズミカルな演出と心地よい緊張感を伴う。近年はステンレスに着色された作品も制作、大阪を拠点にドイツ、フランス、韓国など海外でも数多くの発表をしている。

渡辺信子, Wine red and Red and White-stripes, 2017, ステンレスに彩色, 40×13×7cm

森本絵利:Eri MORIMOTO
1978年大阪府生まれ。2001年に京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻を卒業し、同年「京展」(京都市美術館)にて市長賞を受賞、若手作家の登竜門「VOCA2008」にも入選。早くから注目を集め、近年は国内外のコレクターから高い評価を得ている。森本は美しい植物や風景を前にしたときに肌で感じる湿度や、場の匂い、または視覚から得る眼の悦びといった感覚を独自のルールに従って細分化していく。代表作「contour map」シリーズは、地図上で同じ高さの地点を結んだ線という意味があり、大きく捉えると輪郭線でもある。その境界に森本は身体的、感情的そして日常的な物事にある境目を“等高線:contour map”という見方で分類し、そこから世界を覗くことで自分なりの地図を描いている。

森本絵利, contour map # humidity – blue-grey / edge(B2-②), 2022, パネルに綿布、アクリル絵具

Space S
中山明日香:Asuka NAKAYAMA
1986年兵庫県生まれ。京都芸術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了したのち、現在は兵庫を拠点に作品制作を行う。2015年に西脇市岡之山美術館で自身初の美術館個展の開催、2021年に京都府新鋭選抜展で京都新聞賞を受賞するなど今後の活躍が期待される若手作家のひとり。最大の特徴は、巨大なキャンバス上において整然と並べられた家具と植物にあふれた庭園とが混在する不可思議な情景である。中山個人の記憶と現代社会への批判的なまなざしから成る作品は、現代的な感覚に満ち溢れる。

中山明日香, Living with nature, 2009, キャンバスに油彩, 176×232㎝

MISA SHIN GALLERY Group Show

会期:2024年10月29日(火) – 11月17日(日)
営業時間:火−金 11時−19時 / 土、日、祝 −17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)
会場:CADAN有楽町 Space M
住所:東京都千代田区丸の内3-1-1国際ビル1階

オープニング・レセプション:10月29日(火) 18:00 – 20:00

出展作家
磯崎新 Isozaki Arata
川俣正 Kawamata Tadashi
フランシス真悟 Francis Shingo
照屋勇賢 Yuken Teruya

MISA SHIN GALLERYは、CADAN有楽町にて、磯崎新、川俣正、フランシス真悟、照屋勇賢によるグループ展を開催いたします。

作家プロフィール

磯崎新 Isozaki Arata
1931年-2022年、大分市生まれ。1954年東京大学工学部建築学科卒業。1963年磯崎新アトリエを設立。以降、群馬県立近代美術館、ロサンゼルス現代美術館、バルセロナオリンピック競技場など世界各地で建築や都市の設計に携わり、近年では、カタール国立コンベンションセンター、ミラノアリアンツタワー、上海シンフォニーホール、湖南省博物館、中央アジア大学、また中国河南省鄭州市の都市計画なども手がける。ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館コミッショナーなど、世界各地での建築展、美術展のキュレーションや、コンペティションの審査委員、シンポジウムの議長なども務める。近年の個展に「磯崎新の謎」大分市美術館(2019)など。「メタボリズムの未来都市」森美術館(東京 2011)、「ジャパン・アーキテクツ1945-2010」金沢21世紀美術館(2014)、「The Emergence of Contemporary: Avant-Garde Art in Japan 1950-1970」 Paço Imperial(リオデジャネイロ 2016)、「Aerodream. Architecture, design and inflatable structures 1950-2020」Centre Pompidou-Metz(フランス 2021), 「Arata Isozaki: In Formation」上海当代芸術博物館(中国 2023)など国内外の展覧会に多数参加。

磯崎新, 神岡町役場, 1982, Silkscreen print, Image size: 55 x 55cm, Sheet size: 90 x 63 cm, Edition 42/75

川俣 正 Kawamata Tadashi
1953年生まれ。2007 年よりフランス、パリ在住。1982年、第40回ヴェネツィア・ビエンナーレへの参加を機に、ドクメンタ、リヨン・ビエンナーレ等、多数の国際展に参加し、欧米を中心に高い評価を獲得し続けている。完成までのプロセスを作品とみなす Work in Progress の手法を基本とし、公共空間に木材を張り巡らせるなど大規模なインスタレーションが多く、建築や 都市計画、歴史学、社会学、日常のコミュニケーション、あるいは医療にまでその領域は多岐にわたる。

川俣正, P.S.1 Installation Plan, 1984, Wood, conte, 90 x 60 x 7.5 cm

フランシス真悟 Francis Shingo
1969年カリフォルニア州サンタモニカ生まれ。ロサンゼルスと鎌倉を拠点に活動。フランシスは、絵画における空間の広がりや精神性を探求し続けているアーティストです。代表作として、幾層にも重ねられたブルーの抽象画や、深い色彩のモノクローム作品の他、特殊な素材を使用し観る角度によってさまざまな光と色彩が立ち現れるペインティング「Interference」シリーズが知られています。DIC川村記念美術館(千葉、2012年)、ダースト財団(ニューヨーク、2013年)、市原湖畔美術館(千葉、2017年)、セゾン現代美術館(長野、2018年)、マーティン美術館 (テキサス、2019年)、 銀座メゾンエルメスフォーラム(東京、2023年)、茅ヶ崎市美術館(神奈川、2024年)など 国内外の多数の個展、グループ展に参加。JPモーガン・チェース・アートコレクション、スペイン銀行、 フレデリック・R・ワイズマン財団、森アートコレクション、セゾン美術館、茅ヶ崎市美術館、桶田コレクション、植島コレクション、東京アメリカンクラブなどにコレクションとして収蔵。

フランシス真悟 Francis Shingo, Illumination (rose), 2024, Oil on canvas, 41cm x 41cm

照屋勇賢 Teruya Yuken
1973年沖縄県生まれ。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業後、ニューヨークのスクール・オブ・ビジュアル・アーツMFAプログラム修了。現在はベルリンを拠点に活動する。主な個展、グループ展にP.S.1(ニューヨーク、2005年)、ZKM(カールスルーエ、2007年)、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク、2007年)、森美術館(東京、2010年)、金沢21世紀美術館(2009, 2015, 2018, 2019年)、ポンピドゥー・センター・メッス(2017年)、東京都現代美術館(2021年)、沖縄県立博物館(2023年)のほか、横浜トリエンナーレ(2005年)、シドニー・ビエンナーレ(2012年)、上海ビエンナーレ(2018年)、バンコクアートビエンナーレ(2020年)などの国際展にも多数参加している。

照屋勇賢, Untitled, 2018, Watercolor on crumpled paper and cut-out, 34.5 x 25 cm

「Repetition」by 東京画廊+BTAP, MISAKO & ROSEN, XYZ Collective

会期:2024年10月8日(火) – 10月27日(日)
営業時間:火−金 11時−19時 / 土、日、祝 −17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)
会場:CADAN有楽町 Space L、M、S
住所:東京都千代田区丸の内3-1-1国際ビル1階

オープニング・レセプション:2024年10月8日(火)18:00-20:00
ギャラリートーク 18:30-19:00 *ギャラリスト、アーティストを交えて本展覧会のキュレートリアル、作品について実際の作品の前でお話ししましょう。

アーティスト:
関根美夫、柏原えつとむ(東京画廊+BTAP)
片山真妃、大谷透(XYZ collective)
加賀美健、マーガレット・リー(MISAKO & ROSEN)

ショーウィンドウ(Space S):宮澤男爵(東京画廊+BTAP)

本展覧会「Repetition」(反復)は差異と反復の関係を出発点としています。日本と海外の世代を超えたアーティストたち、加賀美健、マーガレット・リー、大谷透、片山真妃、柏原えつとむ、関根美夫による新作と過去の作品を展示いたします。また、東京画廊+BTAPは、ショーウィンドウ(Space S)にて若手アーティストの宮澤男爵の新作を展示します。この展覧会には東京を拠点とする3世代のアートスペースの立場が含まれています。それぞれがアート界の構造とこれまで同様の概念とやり方に添って形成されていますが、それぞれ独自の美学を持っています。3世代のギャラリーと参加アーティストの間に予期せぬ一致と相違の両方の点を明らかにします。

関根美夫 Yoshio Sekine (1905-1972)
1954年より具体美術協会の結成に加わる。「そろばん」は関根の代表的シリーズで、さまざまな構図や⾊彩を展開しながら、晩年に⾄るまで多数の作品を⼿がけた。

関根美夫, No.563,1984,アクリル、アルミ箔、銀箔、金箔、キャンバス, 100 x 80.2 cm (40号)

柏原えつとむ Etsutomu Kashihara(1941-)
60年代に斎藤義重に学び、中原祐介と⽯⼦順造が企画した「トリックス・アンド・ヴィジョン(盗まれた眼)」展(東京画廊・村松画廊、東京)や1973 年の「サンパウロ・ビエンナーレ」に参加。代表的なシリーズ作品に、遠近法の問題を扱った「Silence」がある。

柏原えつとむ、Silencer 68-3、1968、油彩、キャンヴァス、162.1 × 130.3 cm

大谷透 Toru Otani (1988-)
2023年にXYZ collectiveにて個展「催眠術」を開催。紙やすりや石膏ボードといった工業製品、古紙やラベル といったファウンドマテリアルを用い、扱う素材にはすでに何かが描かれており、それらの既存の表象や記号を手がかりに転用、抽出、反復、消去といったプロセス繰り返し作品は制作される。

Toru Otani,Night Garden,2024, Water color pencil on abrasive paper,46x56cm

片山真妃 Maki Katayama (1982-)
主な展覧会に2024 年にαM ギャラリーで開催された個展や2023 年に森美術館で開催
されたグループ展「ワールドクラスルーム:現代アートの国語・算数・理科・社会」などがある。題材となる⼈物の⼈⽣の出来事、過去の天候やキャンバスのサイズなど数字に基づいたコンセプトと独⾃のカラー⾒本に基づき抽象的な絵画シリーズを発表している。

Maki Katayama The summer solstice at Miyazaki,Japan 1981-2016, oil on canvas, 2016, 53 x 65cm

加賀美健 Ken Kagami(1974-)
2018年にパルコミュージアムにて個展「レトロスペクティブ」を開催。「トレバー・シミズ & 加賀美健」展をメンデスウッド DM(サンパウロ)で開催する他、近年は2024年のアートバーゼル⾹港のエンカウンターセクションでのパフォーマンスで定評を受けた。主に、社会現象や時事問題、美術史、カルチャーなどをジョーク的発想に変換し、彫刻、絵画、ドローイング、映像、パフォーマンスなどを⼿がけている。

Ken Kagami, Falling man 2024 (detail)
Courtesy of the artist and MISAKO & ROSEN

マーガレット・リー Margaret Lee (1980-)
近年は、ジェスチャー、線、形の反復に抵抗しながらも、何かの関係性を模索してできた偶発的な描線を含んだ抽象作品を手掛けている。

宮澤男爵 Danshaku Miyazawa (1981-)
2004 年に東京都が主催する公募展「トーキョー・ワンダーウォール公募2004」で⼊選し、東京画廊+BTAP(東京)において、2008 年に古林希望との⼆⼈展、2010 年に個展を開催。若⼿アーティストを紹介するCADANショーウィンドウ(Space S )では、新作品を発表する。

宮澤男爵, TVのある部屋, 2024, アクリル、キャンバス, 162.2 x 130.2 cm

MEET YOUR ART FESTIVAL 2024 “NEW ERA” – ART FAIR “CROSSOVER”

VIP DAY (invitation only)
2024日10月11日(金)
14:00-17:00 Collector’s Preview
17:00-21:00 VIP Preview & Party

一般会期
2024年10 月12日(土)- 14日(月・祝)

会場
東京・天王洲運河一帯
寺田倉庫を中心とした7会場

CADANは準会員メンバー9軒で、MEET YOUR ART FESTIVAL 2024 “NEW ERA”内、Eホールで開催されるART FAIR “CROSSOVER”に参加します。Satoko Oe Contemporaryが「形式と形状(form/at)II」をテーマにキュレーションしました。ぜひお立ち寄りくださいませ。

「アーティストが物事や事柄を捉え作品へと変換させるとき、どのような形式を用い、どのような形状として存在させうるのか。「形式」と「形状」という、ある種、意味がスライドし地割れを起こしているような言葉の、そのヒビの隙間から滲むアーティストの思考をなぞることができるような機会にしたいと思います」 (大柄聡子)

E Hall
Booth #2

Gallery 38 宮林 妃奈子
LEESAYA 金 光男
Satoko Oe Contemporary 平田 尚也
KOSAKU KANECHIKA 青木 豊
Yutaka Kikutake Gallery 三瓶 玲奈
FINCH ARTS 水谷 昌人
KANA KAWANISHI GALLERY 表 良樹
rin art association 村田 峰紀
4649 安部 悠介

“GUTAI x POP UNDERGROUND” Presented by Yoshiaki Inoue Gallery and NANZUKA

会期:2024年9月18日(水) – 10月5日(土)
営業時間:火−金 11時−19時 / 土、日、祝 −17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)
会場:CADAN有楽町 Space L、M、S
住所:東京都千代田区丸の内3-1-1国際ビル1階(MAP

オープニング・レセプション:9月18日(水) 18:00-20:00
大平龍一によるパフォーマンス:9月18日(水) 19:00-

出展作家名
Yoshiaki Inoue Gallery
吉原治良元永定正白髪一雄嶋本昭三松谷武判中辻悦子
NANZUKA
中村哲也佃弘樹大平龍一谷口真人福本健一郎安部貢太郎村松佳樹岡﨑龍之祐

キュレーション:井上彰人

この度Yoshiaki Inoue GalleryNANZUKAは、CADAN有楽町において合同企画展「GUTAI x POP UNDERGROUND」を開催いたします。また、本展のキュレーションは井上彰人が担当します。

戦後を代表する芸術運動「GUTAI」の創始者でありリーダーの吉原治良は、「ひとの真似をするな」、「いままで見たことの無いものを作れ」という言葉で若い作家たちを挑発、鼓舞しました。この言葉は、若いGUTAIのメンバーたちに自己表現を追求し、独自の芸術の道を歩む勇気と自信を与えました。彼らは他者に左右されることなく、自分自身の内なる芸術的な声を信じ、それを具現化することに取り組みました。

一方で、ポップカルチャーと現代美術の接続を目指し、デザイン、イラスト、ストリート、漫画、ファッション、ミュージックなど、周辺分野における創造性をアカデミックに扱うNANZUKAは、日本のアートシーンの外でのみ評価されてきた才能を再評価し、唯一無二の方法で国際的な現代アートの舞台での紹介に努めています。

「GUTAI」のメンバーたちが示した独自性と想像力はどのように現代のアーティストたちに受け継がれているのか。本展はGUTAIの作家6名と、新たな形で表現の幅を拡張し続けるNANZUKAの気鋭のアーティスト8名によるコラボレーション展となります。

Yoshiaki Inoue Galleryの「GUTAI」から、「円」をモチーフとした作品で知られる、「GUTAI」創設者の吉原治良、未知なる自然を創作の源とし、絵の具や塗料を直接キャンバスに流し込み川の流れや細胞分裂といった流動的な抽象絵画を発表した元永定正、新聞紙を貼り合わせたキャンバスに穴を開けた作品「穴」、絵の具の入った瓶をキャンバスに投げつける「瓶投げ」など、「具体」メンバーの先駆的なパフォーマンスの中で、最も過激な作品を制作した嶋本昭三、既存の絵画に飽き足らず、天井から吊るしたロープにつかまり、床に広げたキャンバスの上に絵具を置いて縦横無尽に足で描くフット・ペインティングで今なお国際的に高い評価を得ている白髪一雄、現在もパリを拠点におき、半世紀以上にわたり、ボンド(ビニール接着剤)をキャンバスに流し、鉛筆で黒く塗りつぶす作品を制作し続けている松谷武判と、広告デザイナーを経て「ひとのかたち」をモチーフに絵画、彫刻、版画など多彩な分野で今なお精力的に制作活動を行う中辻悦子の作品を紹介します。

また、NANZUKAからは、東京藝術大学院で漆芸を学び、以後視覚的な情報が生物に与え得る情報をテーマに様々な造形作品を制作する中村哲也、幾何学的な平面構成や記号的な要素を取り込みながら、都市の風景や建築物、樹木や水辺といった自然の風景などをコラージュし、近未来的な印象で描く佃弘樹、素材本来の持つ特性に立ち返り、創作における無心性、理由のない衝動といった人間の原初的衝動ともよぶべき創造性に基づき、「意味の定まらない」造形物を制作する大平龍一、制作者と鑑賞者、イメージと物質、リアルとバーチャルなどを二項対立で捉えることなく、その間を移動する存在、その狭間に埋れた目に見えないが確かにあるもの、言葉にしがたい感覚などへ意識を向け、自身にとってのリアリティを掴み取ることを目指し制作を行う谷口真人、植物や胞子、細胞、化石などから着想を得て、油彩やドローイングに加え、木彫と陶芸を組み合わせた彫刻作品を制作する福本健一郎、私たちが日常的に口にする食品の材料(黒ごまやタピオカ粉など)に、顔料とメディウムを混ぜ合わせた独自の「絵の具」を開発して、絵画作品を制作する安部貢太郎、そして、イラスト、フライヤー、ポスター、写真、映像、アニメーションなど多岐に渡る表現の幅を武器に、1950~1970年代から現在に至るまでの映画、音楽などの古今東西の創作物から影響を受けた多彩な作品を制作する村松佳樹、歴史と自然に敬意を表した儀式や祈願の行為を制作のテーマに、枠組みにとらわれない作品スタイルで、デザイナーとしてファッションシーンでも活躍を続ける岡﨑龍之祐の作品を発表します。

みなさまに本展をお楽しみいただけますと幸いです。

Jiro Yoshihara, “円”, 1968, Screen print, H44.2 x W57 cm, Edition: 800
Courtesy of Yoshiaki Inoue Gallery
Sadamasa Motonaga, “しろいやっつとくろかたち”, 1998, Acrylic on canvas, H97 x W130.3 cm
Courtesy of Yoshiaki Inoue Gallery
Etsuko Nakatsuji, “Untitle”, 2023, Acrylic on canvas, H91 x W72.7 cm
Courtesy of Yoshiaki Inoue Gallery
Tetsuya Nakamura, “Heroes (Blue)”, 2021, Urethane paint on
Fiber Reinforced Plastics, H100 × W100 × D8.5 cm
Courtesy of NANZUKA
Hiroki Tsukuda, “New Collapse”, 2021, Charcoal, acrylic, ink and pencil on paper, wood panel, with silkscreen printed acrylic, frame, H125 x W200 x D4.3 cm
Courtesy of NANZUKA
Ryuichi Ohira, “The most useful sculpture in the world – Vegetable”, 2022, Camphor, resin, H69.5 x W33 x D21 cm
Courtesy of NANZUKA
Makoto Taniguchi, “Untitled”, Acrylic paint, grease pencil, acrylic board,
wooden frame, mirror, H93.8 x W77.8 x D18.2 cm
Courtesy of AKIINOUE and NANZUKA

CADAN × ISETAN ART GALLERY “MY DISCOVERY”

この度、伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー にて、CADANキュレーションによる展覧会を開催いたします。6回目となる本展では「MY DISCOVERY」をテーマに9名のアーティストによる作品をご紹介いたします。是非ご高覧くださいませ。

2024年8月7日(水) ~ 8月20日(火)
伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー
営業時間:10:00~20:00[最終日18:00終了]

アートと自分の暮らしを想像すること
それこそが、My Discovery

 

■Exhibition Gallery / Artist
STANDING PINE / ジャンフランコ・ザッペティーニ
MISA SHIN GALLERY / フランシス真悟
KAYOKOYUKI / 諏訪未知
Maki Fine Arts / アレックス・ダッジ
XYZ collective / 片山真妃
rin art association / 増田佳江 
小山登美夫ギャラリー / 柏原由佳
Sprout Curation / 尾関諒
KOKI ARTS / 真島明子

渋谷二丁目アートプロジェクト 2023

Official Website : https://shibuya2artproject.cadan.org/

2024年、渋谷駅東口エリアで渋谷〜青山エリアを繋ぐ地上23階建ての複合施設「渋谷アクシュ / SHIBUYA AXSH」が誕生します。その建設現場の仮囲いに、CADAN(一般社団法人日本現代美術商協会)から選出された現代アーティスト8名によるアート作品が登場します。

渋谷二丁目17地区再開発事業に参画する東急は、これまでも世界中の文化・芸術の魅力を発信し、街のにぎわいを創出してきました。「渋谷二丁目アートプロジェクト」は、街(渋谷)と街(青山)がつながり、人々や文化が交じり合うクロスポイントとなる「渋谷アクシュ / SHIBUYA AXSH」の完成までの間、毎日の通勤や通学で往来するオフィスワーカーや学生の方々をはじめ、地域の方々のインスピレーションとなることを目指しています。個々のアーティストによる表現の最先端と、そこにある思考や眼差し、チャンレンジを感じ取っていただければ幸いです。

タイトル 渋谷二丁目アートプロジェクト
Shibuya 2chome Art Project produced by CADAN
会期 前期 2023年5月30日~8月
後期 2023年9月~11月
会場 渋谷二丁目17地区市街地再開発仮囲い
参加作家 朝海陽子(無人島プロダクション)
須藤絢乃(MEM)
西澤千晴(東京画廊+BTAP)
平田尚也(Satoko Oe Contemporary)
勝又公仁彦(KOKI ARTS)
村松佑樹(LEESAYA)
安田知司(TEZUKAYAMA GALLERY)
やんツー(rin art association)
主催 渋谷二丁目17地区市街地再開発組合
企画制作 一般社団法人日本現代美術商協会(CADAN)
協力 無人島プロダクション, MEM, Satoko Oe Contemporary, rin art association, KOKI ARTS, 東京画廊+BTAP, LEESAYA, TEZUKAYAMA GALLERY
インスタグラム https://www.instagram.com/shibuya2artproject/

“Recent Discovery” CADAN × ISETAN ART GALLERY

この度、伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー にてCADANによるキュレーション展を開催いたします。4回目となる本展では「Recent Discovery」をテーマに、CADANメンバーギャラリー21軒から、絵画、彫刻、映像など、さまざまな作品をご紹介いたします。

伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー
2023年8月2日(水) ~ 2023年8月15日(火)
営業時間:午前10時~午後8時[最終日午後6時終了]

Top image: 横井七菜「Dandelion」(2022) pencil and acrylic on paper, 35.2 × 44 cm, ©nana yokoi HAGIWARA PROJECTS

髙山 陽介(ANOMALY)
川辺 ナホ(WAITINGROOM)
八木 恵梨(XYZ Collective )
安瀬 英雄(KANA KAWANISHI GALLERY)
江上 里絵子(Gallery OUT of PLACE)
宮林 妃奈子(Gallery 38)
森本 絵利(ギャラリーヤマキファインアート)
真島 明子(KOKI ARTS)
戸谷 誠(小山登美夫ギャラリー)
浅野 友理子(SNOW Contemporary)
揚妻 博之(Sprout Curation)
岩名 泰岳(taguchi fine art)
杉山 功(東京画廊+BTAP)
横井 七菜(HAGIWARA PROJECTS)
城田 圭介(Maki Fine Arts)
持塚 三樹(MISAKO & ROSEN)
加藤 翼(無人島プロダクション)
田幡 浩一(Yutaka Kikutake Gallery)
安部 悠介(4649)
髙橋 銑(LEESAYA)
yang02(rin art association)

CADAN:現代美術 2023

「CADAN : 現代美術 2023」は、一般社団法人日本現代美術商協会(CADAN: Contemporary Art Dealers Association Nippon)のメンバーギャラリーから26軒が参加し、“アーティスト”にフォーカスした個展形式で作品を紹介する展覧会です。アーティストやキュレーター、ギャラリストといったプロフェッショナルと、コレクター、アートラバー、現代美術に関心のある方々の交流の場を開きます。

2015年に設立したCADANは、現在、現代美術を扱う50のギャラリーで構成され、本展「CADAN : 現代美術」は、2020年に続く第二弾となります。今回は、各ギャラリーが選りすぐりの作家の作品を個展形式で発表するキュレーションをベースとした展覧会となります。

船上(T-LOTUS M)の会場では、CADANと協力企業のコラボレーションによる特別展 “Art in Good Company” とトークセッションを開催します。特別展は、CADANの活動に日頃からご協力いただいている企業から推薦されたアーティストによる作品を展示いたします。また、トークプログラムは「企業とアート」をテーマに、様々な企業のアートの取り組みをご紹介し、日本の現代美術の今とこれからを考える場となることを目指しています。

皆様のご来場をお待ちしております。

「CADAN : 現代美術 2023」
2023年7月8日(土) – 10日(月)

会場 WHAT CAFE、T-LOTUS M(天王洲)

VIP DAY : 7月7日(金)14:00-22:00 (ご招待のみ)
7月8日(土)13:00-20:00
7月9日(日)13:00-20:00
7月10日(月)13:00-18:00

[トークイベント] *先着順75席/ご予約不要

オープニングトーク 7月7日(金)15:30-17:30
「企業とアートコレクション」
登壇者:三木あき子(ベネッセアートサイト直島 アーティスティックディレクター)
新畑 泰秀(石橋財団アーティゾン美術館教育普及部長/学芸員)
白石正美(SCAI THE BATHHOUSE代表、CADAN顧問)
*VIP DAYのためVIPご招待者のみご参加いただけます

7月8日(土)14:30-16:00
「企業とアートキュレーション」
登壇者:説田礼子(エルメス財団キュレーター)、西野達(アーティスト)

7月9日(日)14:00-15:30
「企業とアーティスト」
登壇者: 磯谷博史(アーティスト)、加賀美健(アーティスト)
モデレーター:深井厚志(カルチャー・ヴィジョン・ジャパン)

参加ギャラリー/アーティスト

4649安部悠介 Yusuke Abe
ANOMALY – できやよい Yayoi Deki
FINCH ARTS小林椋 Muku Kobayashi
HAGIWARA PROJECTSジョアンナ・ピオトロフスカ Joanna Piotrowska
imura art gallery – 川人綾 Aya Kawato
KANA KAWANISHI GALLERY – 藤崎了一 Ryoichi Fujisaki
KAYOKOYUKI – 諏訪未知 Michi Suwa
KOKI ARTS中村亮一 Ryoichi Nakamura
Maki Fine Arts – アレックス・ダッジ Alex Dodge
MEM – 児玉靖枝 Yasue Kodama
MISA SHIN GALLERY上原沙也加 Sayaka Uehara
MISAKO & ROSEN – 廣 直高 Naotaka Hiro
MORI YU GALLERY – 黒田アキ Aki Kuroda
NANZUKA – 鬼海弘雄 Hiroh Kikai
Satoko Oe Contemporary – 長谷川 繁 Shigeru Hasegawa
Sprout Curation – 尾関 諒 Ryo Ozeki
STANDING PINE – ジョエル・アンドリアノメアリソア Joël Andrianomearisoa
Taguchi Fine Art – クリスティアーネ・レーア Christiane Löhr
TALION GALLERY – 小泉圭理 Keisuke Koizumi
TEZUKAYAMA GALLERY – 髙倉大輔 Daisuke Takakura
The Third Gallery Aya – 元永定正 Sadamasa Motonaga
Tokyo Gallery + BTAP – Ayako Someya
Tomio Koyama Gallery – 落合多武 Tam Ochiai
WAITINGROOM – 川内理香子 Rikako Kawauchi
XYZ collective片山真妃 Maki Katayama
Gallery Yamaki Fine Art – 三島喜美代 Kimiyo Mishima

 

◉特別展 “Art in Good Company”

「プレイバック CADAN 有楽町」 selected by CVJ
WAITINGROOM : グループ展 “I am Here”
TALION GALLERY : 山下拓也
Taguchi Fine Art : レギーネ・シューマン
ANOMALY : 津上みゆき

「The Artist」
小林万里子 selected by 三菱地所
大野綾子 selected by 三菱地所
加賀美健 selected by 三越伊勢丹
大谷 透 selected by シュマッツ

 

会 場:WHAT CAFE、T-LOTUS M
東京都品川区東品川2-1-11 MAP

東京モノレール羽田空港線 天王洲アイル駅中央口 徒歩5分
東京臨海高速鉄道りんかい線 天王洲アイル駅B出口 徒歩4分
JR品川駅 港南口 徒歩15分

入場料:一般500円 *高校生以下無料
チケット:ArtStickerにて販売中

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主 催: 一般社団法人日本現代美術商協会(CADAN)

共 催:
一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン
寺田倉庫株式会社

特別協賛:
三井住友トラストクラブ株式会社
エイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社
株式会社ひびきFA
株式会社アートと専門家

協 賛:海外酒販株式会社カイザーキッチンビール株式会社

協 力:ArtSticker株式会社三越伊勢丹三菱地所株式会社RUDDERKen Kagami

メディアパートナー:MEET YOUR ART

CADAN×ISETAN MEN’S : New Essential

伊勢丹新宿店メンズ館とCADAN(一般社団法人日本現代美術商協会)は、2022年のコラボレーションプロジェクト「New Essential」を開催いたします。

「CADAN×ISETAN MEN’S : New Essential」

開催期間:3月29日(火)~5月31日(火)
設置場所:伊勢丹新宿店メンズ館1階・2階・4階・6階

1階 エントランス、メンズアクセサリー・・・木村 剛士(Tezukayama Gallery)
2階 メンズクリエーターズ・・・マーガレット・リー(MISAKO&ROSEN)
4階 メンズラグジュアリー・・・篠田 守男(KOKI ARTS)
6階 メンズコンテンポラリー・・・大野 晶(XYZ collective)

主催:伊勢丹新宿店メンズ館
協力:一般社団法人日本現代美術商協会

1F 木村 剛士(Tezukayama Gallery)

木村剛士「live log」(2022年) 鉄、ブロンズ、砂 (自転車) H100 × W150 × D60cm、(ブランクーシレプリカ) H60 × W13 × D13cm ©Takeshi Kimura / Photo: Keisuke Kitanishi / Courtesy of TEZUKAYAMA GALLERY

木村剛士は一つの素材に特化せず、様々な素材を用いてアイディアを具現化させることを得意とする作家です。本作は、ルーマニア出身の彫刻家、コンスタンティン・ブランクーシ(1876年生まれ)の無限柱から着想を得た新作です。ブランクーシの無限柱は天に向かって無限に伸びていますが、木村は現代の時代性に合わせ横に水平に広がり続ける彫刻はないかと模索した結果、《live log》 の制作に至りました。以前より車輪に興味があった木村はコロナ禍において人々が自転車で移動することが増えたことに着目し、自転車のタイヤにブランクーシの彫刻を彫り、走行された地面が水平方向に無限に広がる彫刻作品となるというのがコンセプトとなっています。 様々な場所で展示することで、その車輪の軌跡を広げていきたいと考えています。

◯木村 剛士(きむらたけし)
1980年東京生まれ。
主な展覧会:2017「IN CONCRETE」FEI ART MUSEUM、横浜(個展)「N.E.blood 21 vol.60」リア スアーク美術館、宮城(個展) 2022「Directors’ Selection – FOCUS」TEZUKAYAMA GALLERY(グループ展) 2020「新鋭作家 展 < ざらざらの実話 >」 川口市立アートギャラリー・アトリア、川口(グループ展)2020「六甲ミーツアート芸術散歩」六甲山 (グループ展)2019「ART MIYAGI 2019」宮城県美術館(グループ展)2016「あきたの美術 2016」秋田県立美術館、秋田(グループ展)、2015「大地の芸術祭 KAMIKOANI PROJECT AKITA2015」 秋田県上小阿仁村(グループ展)。

2F マーガレット・リー(MISAKO&ROSEN)

Margaret Lee「This is what I expected」(2017年)polished stainless steel 40 x 48 x 30.5cm ©the artist

マーガレット・リーは、常に女性ならではの目線で世俗的な問題から異性関係やセクシャルな問題までを軽やかなタッチで捉えています。男性社会?女性上位時代?この問いかけは現代社会において、いままさに皆が共有する問題です。男性であること、女性であること、その境界線をなくすことを意識的に問題視しようとする世界においても、いまだシンボリックで強調的なビジュアルは存在します。その曖昧な世界を描くマーガレット・リーの作品は、どこか可愛らしさを秘めています。また鑑賞者への圧倒的な想像力をかき立てるビジュアルが特徴です。

◯Margaret LEE(マーガレット・リー)
1980年ニューヨーク生まれ。現在もニューヨークを拠点に活動。
主な展覧会:2022年「(as) hard as (it) gets」MISAKO & ROSEN、東京(個展)、2020年「For a Dreamer of Houses」ダラス美術館、テキサス(グループ展)、 2020年「I.C.W.U.M」ラ・メゾン・デ・ランデヴー、ブリュッセル(個展)、2013年「リヨン・ビエンナーレ 2013」(グループ展)、「New Pictures of Common Objects (企画:クリストファー・ルー)」MoMA PS1、ニューヨーク(グループ展)。

 

4F 篠田 守男(KOKI ARTS)

Morio Shinoda「TC8612」(2017年) Stone, stainless, brass 32 x 20 x 20cm ©the artist

鋼鉄線の張力と圧力で金属塊を中空に固定させるTC(Tension and Compression)シリーズで知られる篠田は、線を用いて空間と緊張を表現し続け、スケール感のある奇妙で不思議な世界を繰り広げています。

◯篠田 守男(しのだもりお)
1931年東京生まれ。茨城県在住。
主な展覧会:2014年「WALL」KOKI ARTS、東京(個展)、1966年「ベネチアビエンナーレ」ヴェネチア、1983年「現代美術の動向2 1960年代多様化への出発」 東京都美術館、東京(グループ展)、「現代日本美術の展望立体造形」 | 富山県立近代美術館 、富山(グループ展)。

 

6F 大野 晶(XYZ collective)

大野晶「Object for Painting No.48」(2020年)clay H13.2 x W15.0 x D3.5cm ©the artist

大野晶の近年のシリーズ「オブジェクトフォーペインティング」は、抽象絵画と彫刻の間を行き来しています。作品の主な素材は粘土で、油絵具や水彩絵の具は一切使わず、様々な種類の粘土の自然な色を使い制作されます。日本的な工芸・陶芸の文脈と、西洋的な抽象絵画の文脈の両方を取り入れています。

◯大野 晶(おおのひかり)

1990年ドイツ・リューネブルク生まれ。現在は東京を拠点に活動。
主な展覧会:La Boîte-en-Valise オフィスバロック、ベルギー(2020年、グループ展)、”Object For Painting” XYZcollective 、東京(2020年、個展)、「五月女哲平×大野晶」車屋美術館、栃木県(2019年、グループ展)、「大野晶 at ザ・ステーキハウスDOSKOI」ザ・ステーキハウスDOSKOI、東京(2017年、個展)。

CADAN×ISETAN MEN’S : Seasonal Cohabit ~Winter & Spring~

伊勢丹新宿店メンズ館とCADAN(一般社団法人日本現代美術商協会)は、2021年のコラボレーションプロジェクトの第3弾「Seasonal Cohabit~Winter & Spring~」を開催いたします。

「Seasonal Cohabit」とは、違う者同士が、平和に一緒に過ごす、暮らす持続可能な多様性を尊重する社会を想う造語です。伊勢丹新宿店メンズ館の4フロアに設置された立方体の展示空間SI(ストアアイデンティティ)に、CADANがキュレーションしたスペシャルインスタレーションを展示します。ぜひご高覧ください。

「CADAN×ISETAN MEN’S : Seasonal Cohabit~Winter & Spring~」
開催期間:12月1日(水)~2022年3月28日(月)
設置場所:伊勢丹新宿店メンズ館1階・2階・4階・6階

1階 エントランス、メンズアクセサリー・・・鈴木基真(Takuro Someya Contemporary Art)
2階 メンズクリエーターズ・・・飯沼英樹 (SNOW Contemporary)
4階 メンズラグジュアリー・・・川田知志 (ARTCOURT Gallery)
6階 メンズコンテンポラリー・・・大田黒衣美(KAYOKOYUKI)

主催:伊勢丹新宿店メンズ館
協力:一般社団法人日本現代美術商協会

1F 鈴木基真(Takuro Someya Contemporary Art)

鈴木基真「World is Yours」(2010年)

鈴木は、沢山の木箱、何かの看板、どこかで見たような、知っているような知らない景色の一部を構成、再構築していきます。鈴木が扱う題材は、私たちが日常にあるものだと理解していながら、実際は感覚ででしか理解していないものです。 無限にあるイメージを容易にインターネット上のクラウドから手に入れられる時代、ひとつずつ作家自身の目で選別して、スローペースに木彫へと変容させていく制作のなかで、鈴木自身、限界を感じながらその殻を破りさらに限りない世界へと広げて行きます。

◯鈴木 基真/すずきもとまさ
1981年静岡生まれ。2004年武蔵野美術大学彫刻科を卒業。木彫を中心に、そこから展開させたライトボックスの写真作品も制作している。2017年に「VOCA賞2017」で VOCA奨励賞を受賞。美術評論家の清水敏男氏監修による個展「クリエイションの未来展 第13回 鈴木基真展 MOD」が2017年にLIXIL Gallery(東京)にて開催された。2018年には青森公立大学国際芸術センター青森(ACAC)にて開催されたアーティスト・イン・レジデンス・ショー「未完の庭、満ちる動き」に参加。TSCAでは2016年に個展「wall, roof, window」を開催した。

2F 飯沼英樹 (SNOW Contemporary)

左上から)”walk bleu”, “black line”, “Crepe”, “red skin”, “contrast” 各2021

一木造りで掘りおこした飯沼の彫刻は木肌が見えるほどのラフな外形を持ちながらも、 現代の消費社会のただ中に身を置く女性たちのリアルな「今」が感じられます。

◯飯沼 英樹/いいぬまひでき
彫刻家。1975年 長野県生まれ。東京都在住。2003年フランス国立ナント美術大学卒業。主な展覧会に、2019年「デジタルに変換された彼女がまさかの天然木変換」キヤノンデジタルハウス銀座(東京)、2016年「闘ウ女神タチ」松本市美術館(長野)、2005年エルンスト・パルラッハ賞展覧会(ドイツ)。

 

4F 川田知志 (ARTCOURT Gallery)

川田知志「夏の○×△」(2015年)インスタレーション、木材、金網、漆喰、顔料ほか/サイズ可変、
京都芸術センター南ギャラリー前廊下での展示風景/撮影:松見拓也

学生の頃、ときどき百貨店で催事場入れ替え のアルバイトをしていました。店内では、訪れたお客さんを誘惑する華やかな空間演出がなされる一方で、 我々はバックヤードを移動しました。そこは、どこに行っても同じ景色の素っ気ない空間で、気が遠くなるような感覚になったのを覚えています。当たり前ですが、荷物を置いて通り過ぎるためだけの効率化された空間に華やかさは必要ではありません。そこで今回は、当時の感覚を確かめながら、表のモチーフに華やかさを託し、裏は基礎として仮壁面の構成で作り、そんな日々の誘惑と素っ気なさを表現したインスタレーションを発表します。

◯川田 知志/かわたさとし
1987年大阪府生まれ。伝統的な絵画技法に現代の造形材料を織り交ぜた独自の制作方法を探求し、地域社会での出来事や暮らしにおける環境変化の中からモチーフを集め、日常生活と建築、都市の関わりあいを壁画、絵画、インスタレーションにより提示する。2013年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専 攻(油画)修了。2019年平成30年度京都市芸術新人賞。主な展覧会に「Slow Culture」(京都市立芸術大 学ギャラリー@KCUA、京都、2021)、「TOKYO MIDTOWN AWARD 2020」(東京ミッドタウン プラザ B1、東京)、「セレブレーション-日本ポーランド現代美術展-」(京都・ポズナン・シュチェチン、2019)、 「街と、その不確かな壁と…。」(あまらぶアートラボ、兵庫、2019)、「拆(倒)」(A4 Art Museum、成都、 中国、2018)、個展「Open Room」(アートコートギャラリー、大阪、2018)など。

 

6F 大田黒衣美(KAYOKOYUKI)

こちらの彫刻はセラミック、すなわち土からできている。自然からできたマテリアで人工物のガムというモチーフをもう一度制作するという行為は、自然と人類、世界の矛盾と共存という 同一線上にある最も遠くてかなり近い2点の関係性を表す一つのアイデアでもある。今回の展示は、セラミックの作品を複数組み合わせて、正方形の展示台に平面的なコンポジションを取ったインスタレーションとして発表する。

◯大田 黒衣美/おおたぐろえみ
1980年福岡県生まれ。東京造形大学美術学科絵画科専攻概念表現研究課程卒業後、東京藝術大学大学院修士課程油画科修了。2019年3月より、文化庁新進芸術家海外研修制度を受けベルリンを拠点に活動。現在は愛知県在住。主な展覧会に2021年「DOMANI・明日展 2021」国立新美術館(東京)、2020年個展「MESA」クンストラーハウス・ベタニアン(ドイツ・ベルリン)、2020年「MAT, Nagoya Studio Project vol. 6」Minatomachi POTLUCK BUILDING(愛知)、2017年個展「spot」KAYOKOYUKI(東京)、2016年「THE ECHO」高崎シティギャラリー(群馬)、2014年個展「project N 55」オペラシティ・アートギャラリー(東京)など。「ALLOTMENT トラベルアワード 2016」、「アートアワードトーキョー2008」にてグランプリ受賞など。

抽象 Abstraction by CADAN

伊勢丹新宿店 本館6階 アートギャラリー
2021年12月1日(水) ~ 2021年12月14日(火)
最終日午後6時終了
営業時間:こちらをご参照ください

白川昌生(Maki Fine Arts)
Hartmut Landauer (Gallery 38)
加賀美健(Misako &Rosen)
鈴木健二(Sprout Curation)
石川順惠 (Blum & Poe)
川内理香子 (WAITINGROOM)
東島毅 (rin art assocciation)
北田朋子(東京画廊)
中島麦(Gallery OUT of PLACE)
高橋大輔(ANOMALY)
John Zurier (The CLUB)
チェン・ルオビン (タグチファインアート)
ルイ・カーヌ (ヤマキ・ファインアーツ)
安田悠(Yuka Tsuruno)
額賀宣彦(HAGIWARA PROJECTS)
宮坂直樹(FINCH ARTS)
坂本和也(nichido contemporary art)
五月女哲平 ( 青山 l 目黒)
Eric Zetterquist (imura art gallery)
松崎友哉 (Yutaka Kikutake Gallery)
篠田太郎(Misa Shin Gallery)
菅木志雄(小山登美夫ギャラリー)
片山真妃(XYZcollective)
ジャンフランコ・ザッペティーニ (Standing Pine)
中村一美 (Blum & Poe)

CADAN×ISETAN MEN’S : Seasonal Cohabit ~Summer&Autumn~

CADANと伊勢丹新宿店メンズ館の1年間にわたるコラボレーションプロジェクト。第二弾は、違う者同士が平和に一緒に過ごし、生活する、持続可能な多様性を尊重する社会をテーマに「Seasonal Cohabit」と題しました。ファッションの館、新宿伊勢丹メンズ館に、CADANメンバーギャラリーから各シーズン4組のアーティストによるインスタレーションが出現します。

     @cadan_insta

2021年7月21日(水)~11月30日(火)
伊勢丹新宿店メンズ館1F・2F・4F・6F

1階 エントランス、メンズアクセサリー・・・ノリ服部+佐藤研也、齋木克裕(Sprout Curation)
2階 メンズクリエーターズ・・・鬼頭健吾(rin art association)
4階 メンズラグジュアリー・・・濱田泰彰(4649)
6階 メンズコンテンポラリー・・・西太志(FINCH ARTS)

主催:伊勢丹新宿店メンズ館
協力:一般社団法人日本現代美術商協会

1F ノリ服部+佐藤研也、齋木克裕(Sprout Curation)

〜パースペクティブを揺さぶる立体作品による知覚の冒険〜

のり はっとり●1981年生まれ。2005年慶應義塾大学卒業。同年渡英、ロンドン芸術大学チェルシー・カレッジ・オブ・アート アンド デザイン卒業。レーザーカッターや光学フィルムを使用するインダストリアル・ペインティングを実践。

さとう けんや●1981年生まれ。2007年東京理科大学大学院を卒業後、オランダで建築とアートのプロジェクトに携わる。2015年studio niko設立。

さいとう かつひろ●1969年生まれ。2004年から2018年までニューヨークで活動。主に写真をメディウムに用いて、イメージにおける表象性と、展示空間のなかでの現前性の関係を問う作品を制作。今回は、2本のペットボトルがお互いの内と外を共有し合う、コンセプチュアルな作品で参加。

2F 鬼頭健吾(rin art association)

鬼頭健吾「active galaxy」(2014) ポストカードスタンド、アクリル板、モーター、鏡

ベルリン時代に住んでいたアパートの窓から外を眺めていると向かいの建物が同じ窓枠であることに気づく。画一的な建物と窓の形、その中に住んでいる人々は多様であるのがカーテンのない窓から垣間見える。

「active galaxy」は、そんな生活の営みの風景を窓から入る光を赤や青や緑といった色にかえ、ベルリンのお土産屋の軒先に置いているポストカードスタンドに刺さるポストカードに見立て絶えず回転し光と多くの色が混ざり合うことで生まれる色々な人々が同じ様に生活し生きていることを表現した作品である。

きとう けんご●1977年生まれ。京都芸術大学大学院教授。2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科油画修了。フラフープやシャンプーボトルなど、工業製品の現代的なカラフルさと、生命体や宇宙を感じさせるような広がりを融合させた作品で、国内外から高い評価を受ける。

4F 濱田泰彰(4649)
濱田泰彰 “Neighbours” (2021) Paint on 3D printed resin and mixed media レジン、ラッカー、3Dプリント 11.3 x 15.2 x 34.9cm (folded)

展示されるドールハウスはアーティストによるCADデータのドローイングをもとに3Dプリンターから出力された素材(またはレーザーカットされた木材)をプラモデルのように組み立てて作られたミニチュアである。備え付けられた車輪と取手は、これらが単なるフィギュアでなく実際にキャリケースまたはドールハウスとして使用できることを示している。モチーフとなっている現実に存在しない仮想のゴシック風の建築物は、作者にとっての反合理主義の象徴として用いられている。

はまだ やすあき●1988年生まれ。2018年に東京芸術大学大学院を修了し、2021年よりウィーン美術アカデミーに在籍。3DプリントやワンボードマイコンなどのDIY技術を用いた大量生産品を模したオリジナルのオブジェを制作し、それらを通して鑑賞者とオブジェが対峙したときの違和感そのものや、鑑賞者の想像力を状況の中に不在であるなにものかに向けさせるような空間それ自体を制作している。

6F 西太志(FINCH ARTS)
Taishi Nishi 西太志「火の妖精と緑の守り人」 2020-2021, 陶土、釉薬、木材、サイズ可変

作品「火の妖精と緑の守り人」について、西は言う。「名前も知らない雑草が道路沿いで綺麗な色の花弁をつけていた。遠くの草原でも似ている花を見つけた。世界で起きている様々な出来事が妖精の姿を借りて現れることを想像してみる。」

にしたいし●1983年生まれ。虚構と現実の境界や匿名性をテーマに、木炭によるドローイングから発展した絵画と黒い陶土による陶作品や衣類に泥を塗り込み、焼成した立体作品も制作している。