●水上愛美(みずかみえみ)
1992年生まれ、東京を拠点に活動する画家。2017年多摩美術大学卒業。主な展覧会に「Dear Sentiment」(TOKAS本郷、東京、2021)、「Paintings for Stranger」(TOKAS本郷、東京、2020)、4649 at Pina(Pina、ウィーン、2020)、「底流 / Large eddy」 (TWS渋谷、東京、2016)など。2022年にはno gallery(ニューヨーク)でのグループ展や、「VOCA展 2022」(上野の森美術館、東京/3月)などに参加予定。
Emi Mizukami “blindfold” 2020, Acrylic paint, charcoal pencil, sand paste on panel, Photo by Nirei HiroshiEmi Mizukami “2sun 2moon” 2021, pencil on paperEmi Mizukami “Waiting for a great day II” 2021, Acrylic paint, charcoal pencil, sand paste, desert sand on canvas, Photo by Nirei HiroshiEmi Mizukami “sweet dream” 2021, sweet dream, Photo by Nirei HiroshiEmi Mizukami “Mansion of happiness” 2021, Acrylic paint, charcoal pencil, sand paste, desert sand on panel, Photo by Nirei Hiroshi
「big rip」2020年 153 x 112 x 42 cm, アクリル、グリッター、ガラス、スプレー、真鍮、アルミ、布、カンヴァス
1977 年愛知県生まれ、群馬県高崎市在住。2003 年、京都市立芸術大学大学院美術研究 科油画専攻修了、京都造形芸術大学教授。フラフープやシャンプーボトルなど、工業製品 の現代的なカラフルさと、生命体や宇宙を感じさせるような広がりを融合させた作品で、 国内外から高い評価を受ける。2008 – 09 年、五島記念文化財団の助成を受けニューヨー クに滞在。2010 年、文化庁新進芸術家海外研修員としてドイツ、ベルリンに渡る。主な 展覧会に「ベリー ベリー ヒューマン」(豊田市美術館、2005)、「六本木クロッシング2 0 0 7 : 未 来 へ の 脈 動 」( 森 美 術 館 、 2 0 0 7 – 0 8 )、「 M o n o – n o – A w a r e 」( エ ル ミ タ ー ジ ュ 美 術館、2013-2014)、「Full Lightness」(京都市京セラ美術館、2020)など。
小金沢 健人 Takehito KOGANEZAWA
「Red Star」2021年 24 × 7 × 19 cm, ネオン
1974 年東京生まれ。武蔵野美術大学で映像を学び、在学中よりビデオによる映像作品の 発表を始めた。1999 年よりベルリンに拠点を移し、アメリカ、ブラジル、インド、オー ストラリア、ギリシャなど世界各国で作品を発表、その独特の映像表現は高い評価を獲得 した。その後、次第にドローイング、パフォーマンス、インスタレーションと表現領域を 広げ、多彩で複合的な作品群と旺盛な制作活動に裏づけされた多才なアーティストとして 知られている。国内では、「Dancing In Your Head」(資生堂ギャラリー、2004)、「あれ とこれのあいだ」(神奈川県民ホールギャラリー、2008)、「動物的」(丸亀市猪熊弦一郎 現代美術館、2009)など多数の個展を開催。2018 年開催の「Asian Art Award 2018」で は大賞を受賞。
水戸部 七絵 Nanae MITOBE
「Hey Google ! Get rid of my fat photos from ! 」2021年, 115 x 85 cm, リネン、ギター、油彩、木製パネル
展覧会タイトルの『I am here』は、本展にも出品されているエキソニモによるNFT作品《Crypto Poetry》シリーズの第1作目から取られています。複製が容易であるデジタルアート作品に唯一性を担保することを可能にしたNFTをはじめ、情報通信技術の進歩は、美術はもちろんのこと、我々の日常生活にも多大な影響を与えています。コロナ渦により、オンライン空間が格段に身近になった現在においても、展覧会に足を運び、作品を目の前にすることは、バーチャルで作品を「見る」こととは全く違った感覚を思い出させるでしょう。4組それぞれの手法で現実世界に持ち込まれた作品を、ぜひ目の前でご高覧ください。
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■ART TALK supported by CVJ
本展関連企画として、出展作家によるオンラインアーティストトークを行います。
トークの模様はCADAN Official YouTubeでも配信いたします。
配信当日は、こちらのURLからお楽しみください。 https://youtu.be/X9CsQFoejf0
「I am here by WAITINGROOM ARTIST TALK」
日時:2021年9月4日(土)10:00-(約1時間程度)
出演:浦川大志、エキソニモ(千房けん輔・赤岩やえ)、小林健太、やんツー(出展作家)
司会:芦川朋子(WAITINGROOM ディレクター)
会場:オンライン(CADAN Official YouTubeにて配信)
エキソニモ|exonemo
千房けん輔と赤岩やえによるアートユニット。1996年にインターネット上で活動を開始。2000年から実空間でのインスタレーションやパフォーマンス、イベントオーガナイズ等へ活動を広げ、2015年からはニューヨークを拠点に活動中。本展では、無限に繰り返されるQRコードを読み込むことで詩が表れるNFT作品《Crypto Poetry》シリーズを会場に展示/販売いたします。NFTでの制作・販売を積極的に取り入れた本作は、オンライン空間と現実空間を軽やかに行き来するエキソニモならではの作品といえるでしょう。本展で展示するスクエア型モニターが付随した限定バージョンは、まるでQRコードが実空間に突如出現したかのような効果をもたらします。なお、CADAN有楽町では初めてのNFT作品の販売となります。近年の展覧会として、2021年個展『エキソニモ UN-DEAD-LINK アン・デッド・リンク[インターネットアートへの再接続]』(東京都写真美術館、東京)にて令和2年度(第71回)芸術選奨 美術部門 文部科学大臣新人賞を受賞、2019年グループ展『あいちトリエンナーレ2019』(愛知県美術館、愛知)、2018年グループ展『ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて』(水戸芸術館、茨城)、『メディアアートの輪廻転生』(山口情報芸術センター[YCAM]、山口)などが挙げられます。2021年には、大林財団の助成制度「都市のヴィジョン – Obayashi Foundation Research Program」第3回のアーティストに選出されました。
《Crypto Poetry #1》2021年、NFT作品、1080 x 1080 pixels、54 seconds (seamless loop) *参考作品
小林健太|Kenta COBAYASHI
1992年神奈川県生まれ。2016年に東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域を卒業。現在は東京都と湘南を拠点に活動中。本展では、代表的な写真作品と同様に、大胆なデジタル加工が施され、画面を大きく歪める手法で制作された、映像作品を発表します。近年の展覧会に、2021年グループ展『まなざしのカタチ.02』(WAITINGROOM、東京)、2020年個展『Live in Fluctuations』(Little Big Man Gallery、アメリカ)、2019年個展『The Magician’s Nephew』(rin art association、群馬)、2018年グループ展『ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて』(水戸芸術館、茨城)、2017年個展『自動車昆虫論/美とはなにか』(G/P gallery、東京)、2016年グループ展『GIVE ME YESTERDAY』(フォンダンツィーネ・プラダ・ミラン・オッサヴァトリオ、ミラノ・イタリア)などが挙げられます。 2019年には、マーク・ウェストン率いるダンヒル、2020年春夏コレクションとのコラボレーション、またヴァージル・アブロー率いるルイ・ヴィトン、メンズ秋冬コレクション2019のキャンペーンイメージを手がけました。2021年9月にANBTokyo(六本木)にて個展「#smudge 」を開催予定。
《New York City #smudge #video》2016年、ビデオスチル
やんツー|yang02
1984年神奈川県生まれ。2009年に多摩美術大学大学院デザイン専攻情報デザイン研究領域を修了。京都精華大学教員。表現する主体として自律的に振る舞う自作のドローイング装置を多く制作しているやんツーは、本展においても、過剰に神格化された「作家」という存在や、表現の主体性を問うような装置とドローイング作品を展示いたします。近年の展覧会に、2019年個展『_prayground』(rin art association、群馬)、グループ展『Art Meets 06 門馬美喜/やんツー』(アーツ前橋、群馬)、2018年グループ展「第20回 DOMANI・明日展」(国立新美術館、東京)、2017年グループ展「Vanishing Mesh」(山口情報芸術センター[YCAM]、山口)、2016年個展「Examples」(CLEAR EDITION & GALLERY、東京)、グループ展「あいちトリエンナーレ2016」(愛知県美術館、愛知)などが挙げられます。2013年、文化庁新進芸術家海外研修制度により、バルセロナとベルリンに滞在。2011年、第15回文化庁メディア芸術祭 アート部門にて新人賞を受賞。2018年には、第21回文化庁メディア芸術祭 アート部門にて優秀賞を受賞しています。(共に菅野創との共作)協力:rin art association
《Cargo Cult in Cargo No.2》2019年、ミクストメディア、955×990×1980 mm 共同制作:石毛健太
CADAN有楽町は、名古屋を拠点にするSTANDING PINEによる杉山健司の個展「I I M – 親密な美術館 -」を開催いたします。新作を中心に約10点の立体作品で構成される予定です。どうぞご高覧ください。
■展覧会概要
「I I M – 親密な美術館 -」 by STANDING PINE
会期: 2021 年 5 月 28 日(金)〜6 月 13 日(日)
出展作家:杉山健司
営業時間:火~金 11時~19時 / 土、日、祝 11時~17時
定休日:月(祝日の場合は翌平日)
企画:Standing Pine
■展覧会について
杉山健司 “Institute of Intimate Museums – Commercial Package”(2015) Mixed Media (picture of past works, paper, spaghetti box) 100×500×300 mm
杉山健司の「Institute of Intimate Museums」シリーズは、1998年のカナダ滞在中に制作された空のスパゲッティボックスに架空の美術館を作り出す「コマーシャルパッケージ」に始まります。その後、杉山は鏡や知覚のトリックを使って立体の美術館や図書館を構築し、「Outside」、「Inside」、「The Third Eye」、新作「CELL Inside of Myself」など、様々な方法でこのアイデアを発展させてきました。
「Institute of Intimate Museums」(“親密な美術館”)には、作家の個人的な美術館が、 鑑賞者の私的な美術館にもなるといった意が込められています。鑑賞者が作品のフレームを覗くと、個人的で身近なオブジェの中に杉山自身の過去の作品の写真を展示する美術館や、彼の過去の展覧会のチラシやカードから作られた無数の本が並ぶ作家の頭の中をイメージした図書館があります。これらの美術館や図書館は、一度に一人の人物しか作品を閲覧することができないため、非常にプライベートで個人的な空間になります。ギャラリー空間で作品を覗く鑑賞者たちは、杉山の美術館に登場する人形たちと重なり、マトリョーシカのように入れ子状態となった空間には、それがあたかも無限に続くかのような非現実的な感覚が生み出されます。
■ART TALK supported by CVJ
インスタライブ配信でアーティストトークを行います。
2021年5月28日(金)18:30〜19:00 @cadan_instaよりご視聴ください。
杉山健司 “Institute of Intimate Museums – Outside” 2021 Mixed Media (picture of past works, board, paper, mirror, frame, acrylic) 345×583×1730mm
■作家略歴
杉山健司は、1962年に愛知県名古屋市生まれ 愛知県を拠点に活動し、1998年より想像上の美術館や図書館を作り出す「I.I.M – Institute of Intimate Museums」シリーズに取り組んでいます。主な展覧会に、名古屋市美術館(愛知)、大分県立美術館(大分)、BAIE-SAINT-PAUL美術館(カナダ)、Seoul Museum of Art (韓国)、Palm Beach 現代美術館(アメリカ)など。また、アート・バーゼル香港などの国際的なアートフェアや、ティンゲリー美術館 (スイス)でのアートプログラムなどにも参加し、Audemars PiguetやBENETTONなどの企業コレクションや、音楽プロデューサーのショーン・コムズ(パフ・ダディ)やファッションデザイナーのタダシ・ショージなど、幅広い分野の著名人にもコレクションされています。
杉山健司 “Institute of Intimate Museums – Inside” 2021 Mixed Media (picture of past works, acrylic, board, paper, mirror, epoxy clay) 200×200×570 mm
■KOKI ARTS
KOKI ARTS(コウキアーツ)は2012年に東京の馬喰町に開廊。ディレクターの石橋高基がニューヨーク出身のため、アメリカ、特にニューヨークで活躍している作家を多く取り扱っている。また、国内作家も若手からベテランまで独自の視点で紹介している。国内外のアートフェアにも数多く出展している。
■作家略歴
篠田守男, TC8703 世阿弥 III, 2018, Aluminum, stainless steel, brass, 15 x 16 x 14 cm, Ed. 25/30
●篠田守男 鋼鉄線の張力と圧力で金属塊を中空に固定させるTC(Tension and Compression)シリーズで知られる篠田は、線を用いて空間と緊張を表現し続け、スケール感のある奇妙で不思議な世界を繰り広げている。今回は、TCシリーズと同時に昨年から取り組んでいる「鏡ボックス」シリーズの新作も展示。
1931年生まれ、茨城在住、 1953年青山学院大学を中退。独学により彫刻を始める。1963-64年シカゴ美術館附属美術大学に留学。1966年第33回ヴェネチア・ビエンナーレ、「The New Japanese Painting and Sculpture」(ニューヨーク近代美術館)、1976年第2回シドニー・ビエンナーレに参加。2000年に国際彫刻センター(ISC)優秀彫刻教育者賞をアジア人として初受賞。30年以上、美術大学の教壇に立つ。筑波大学名誉教授。近年の主な展示にアートスペース羅針盤 (東京、2021年、2019年、2016年)、TEZUKAYAMA GALLERY (大阪、2018年)での個展、CAPSULE (東京、2019年)、日本橋高島屋 (東京、2018年)、KOKI ARTS (東京、2017-18年)でのグループ展など。
真島明子, 18-24, 2018, Wood, paint, gloss, 35 x 32 x 6.5 cm
1952年生まれ、神奈川在住、 1976年武蔵野美術大学を卒業。1978年に渡米。Brooklyn Museum Art SchoolとArt Students League of New Yorkで学び、約30年間ニューヨークで活動。1978-79年、Robert Smithson記念奨学金を得て、1988年にPollock-Krasner財団助成金を得る。OK Harris Works of Artにて個展(1996、1997、2001、2004、2008、2011)。2008年武蔵野美術大学創立80周年記念事業「魔女たちの九九」展 (故・鷹見明彦キュレーション)に参加。近年の主な展示に、KOKI ARTS (東京、2019年、2017年)、Robert Henry Contemporary (ニューヨーク、2018年)、Maus Contemporary (バーミングハム、2017年)での個展、「古川吉重 真島明子 展 ふたりのニューヨーク」(2019年、相模原市民ギャラリー、相模原)、「抽象―2つの感性 上條陽子 真島明子 展」(2015年、相模原市民ギャラリー、相模原)での二人展など。
Amanda Martinez, Ardent gesture, 2020, Hand carved polystyrene, shredded tire rubber, acrylic polymer, enamel, 12″ x 7″ x 3.5″
1988年生まれ、ニューヨーク在住。2010年カンザスシティ美術大学を卒業。主な展示に「Point of Reflection」(2020年、125 Maiden Lane、ニューヨーク)、「あいちトリエンナーレ2019」(2019年、愛知県美術館、名古屋)、「Portals」(2019年、SPRING/BREAK Art Show、ニューヨーク)、「New Wave」(2018年、VICTORI + MO、ニューヨーク)など。またニューヨーク・タイムズ、ザ・ニューヨーカー、Surface Magazine、Art F City、BmoreArt、Maake Magazineなど数多くのメディアで取り上げられている。
■ART TALK supported by CVJ
参加無料、予約優先(15 名程度)、適切な距離をとっての着席となります。
2021 年 3 月 24 日(水)18:30-19:30
出演:末永史尚、⻑田奈緒(本展出展アーティスト)
司会:牧高啓 (Maki Fine Arts 代表)
予約:https://cadanarttalkmakifineart.peatix.com/
■作家プロフィール
Alex Dodge, Master Duvet (after JJ) II, 2021, oil and acrylic on canvas, 80 x 100 cm
アレックス・ダッジ | Alex Dodge
1977 年アメリカ合衆国コロラド州デンバー生まれ、現在ブルックリン(ニューヨーク)と東京を拠点に活 動している。近年の主な展示に、個展(2020 年 / Klaus von Nichtssagend)、個展「情報のトラウマ」 (2019 年 / Maki Fine Arts)、「Programmed: Rules,Codes, and Choreographies in Art, 1965-2018」(2018- 19 年 / ホイットニー美術館)、個展「Whisper in My Ear and Tell Me Softly」(2018 年 / Klaus von Nichtssagend Gallery)など。ニューヨーク近代美術館、ホイットニー美術館、メトロポリタン美術館、ボ ストン美術館などに作品が収蔵されている。
末永史尚, 段ボール箱 / Cardboard box, 2019, 合板、アクリル /plywood, acrylic, 36x 26 x 15 cm